世界自閉症啓発デー 長崎・川棚でライトアップ 誰もが暮らしやすい社会へ

2024/04/08 [11:03] 公開

青いオブジェや1日限りのランタンが置かれた川棚駅前広場=川棚町百津郷

 世界自閉症啓発デー(4月2日)と厚生労働省の発達障害啓発週間(同2~8日)に合わせ、長崎県東彼川棚町の公共施設などをシンボルカラーの青で彩る「ブルーライトinかわたな」(実行委主催)があった。ライトアップを通して、誰もが暮らしやすい社会の実現を呼びかけた。
 啓発デーは2007年の国連総会で決議され、川棚町では有志による実行委が毎年開き8回目。和紙などで青のランタンやオブジェを作るワークショップを事前に開き、町内のほか東彼杵町、波佐見町、西海市大島町の児童が参加した。ランタンは町公会堂やJR小串郷駅などに設置した。
 5日、百津郷のJR川棚駅前広場で、雨や強風のため展示を見合わせていたランタン150個を1日限りで並べた。実行委の藤田直子代表は、この取り組みを通して、育児に悩んでいた当事者を持つ親と支援団体がつながるケースがあったと振り返り、「理解は確実に進んでいる」と話した。