能登地震 被災地の復興願う 長崎日大中学・高校書道部が揮毫

2024/04/05 [12:10] 公開

書を掲げる長崎日大中学・高校書道部の生徒ら=長崎市、興福寺

 能登半島地震の被災地復興や世界平和への思いを書で表現するイベントが3月31日、長崎市寺町の興福寺であり、諫早市の長崎日大中学・高校書道部が人々の幸せを願うメッセージを力強く書き上げた。
 名古屋市の任意団体「和プロジェクトTAISHI」(宮本辰彦代表)が平和活動の一環で主催。聖徳太子生誕1450周年記念を兼ね、法隆寺や高野山など仏教界の総本山大本山を含む全国43会場でも企画し、各地の書家や書道部生徒が思いを一つにして書をしたためた。
 興福寺では、日大中・高書道部の10人が参加。境内の「世界平和の鐘」を打ち鳴らして気持ちを高めた後、縦3メートル横4メートルの紙に筆を走らせ、世の中が平穏で天地が治まることを願う「地平天成」などと揮毫(きごう)した。
 部長の米田虹空(ないら)さん(16)は「神聖な雰囲気の中で自分たちのパフォーマンスができた」と満足そうに話した。