無病息災願い「もぐら打ち」 子どもたちが町内を練り歩く 諫早・原口町

2024/01/09 [10:00] 公開

元気良くもぐら打ちをする児童=諫早市原口町

 新春恒例のもぐら打ちが8日、長崎県諫早市原口町であり、子どもたち16人が地域の無病息災や家内安全を願い、町内を練り歩いた。
 同町で半世紀以上続く伝統行事で、世代間交流の一環として地元の原口町子ども会が毎年開催している。同町公民館であった出発式で、同町自治会の町田秀夫会長が「地域の伝統を引き継ぐ大切な行事。元気良く最後まで頑張り、新学期からは友だちと仲良く学校生活を送ってほしい」とあいさつ。
 子どもたちは、竹の先端に稲わらを巻き付けた長さ約1.5メートルのもぐらたたきを手に、住民宅計24戸を訪問。庭先などで祝いの「お唄」を元気いっぱいに披露し、「鶴は千年、亀は万年、こなたの家は万々年、やあもそう、やあもそう」と唱えながら、勢い良く地面を打ち鳴らした。
 德永論さん(77)は「お祝いを準備して待っていた。良い年になりそう」と満面の笑み。市立上山小5年の古賀唯来さん(11)は「町の伝統文化を次の世代につなぐことに少しでも協力できたらうれしい」と話した。