堤内家住宅 国の登録有形文化財へ 主屋と門・石塀 島原城三の丸跡内 長崎県島原市 

2023/11/25 [12:00] 公開

湧水をたたえた池と築山のある庭に面して建つ堤内家住宅の主屋=島原市先魁町

 国の文化審議会(佐藤信会長)は24日、長崎県島原市先魁(さきがけ)町にある堤内家住宅の「主屋」と「門および石塀」を登録有形文化財にするよう、盛山正仁文部科学相に答申した。登録されれば建造物に関する県内の登録有形文化財は131件(62カ所)、同市内は37件(19カ所)になる。
 県教委や同市教委によると、堤内家住宅は旧島原藩の上級藩士が居住した島原城三の丸跡内にある。主屋は大正後期に建てられた木造平屋建ての切り妻造り・一部寄せ棟造り(面積132.4平方メートル)。湧水をたたえた池と築山のある庭に面して、縁をめぐらせている。
 門(高さ2.3メートル)は、割石仕上げの石造角柱で大正後期の作。延長20メートルの石塀は、江戸時代後期の築造とみられ、通りに面して島原らしい旧城下の歴史的景観を構成している。
 堤内家住宅は、昭和初期に京都から移築されたとされる離れの「亭(ちん)」が2019年、登録有形文化財に指定されている。
 答申を受け、古川隆三郎市長は「来年島原城築城400年を迎えるにあたり、現在取り組んでいる島原城跡の国指定に向けても弾みがつく」とコメントした。