渋滞頻発の平戸大橋入口交差点 長崎県と市、関係機関と調整へ 右折車線を延伸案など

2023/09/09 [12:30] 公開

平戸大橋入口交差点

 長崎県と平戸市は5日、十字路に切り替わって以降、渋滞が頻発する平戸大橋入口交差点(同市田平町)付近の渋滞緩和策について協議した。県は平戸大橋側から佐世保市江迎町方向への右折車線を延伸するなど当面の緩和策の案を提示し、関係機関と調整を進める方針を示した。
 平戸市役所で協議し県県北振興局、県議会、同市、同市議会から計約20人が出席。同市は冒頭、村山弘司・県県北振興局長に改善を求める申し入れをした。
 同交差点はこれまで、平戸大橋側(国道383号)と国道204号の丁字路だった。平戸大橋側から同交差点に直進する方向に延びる県道平戸江迎線の一部(約270メートル)が供用を開始した7月、十字路になった。
 県、平戸市によると、平戸大橋に向かう車両、平戸大橋から松浦市方向、江迎町方向への車両、いずれも交差点を通過できる時間が短くなり、朝夕などに1キロを超える渋滞が頻発している。
 同振興局は当面の渋滞緩和策として▽平戸大橋側右折車線延伸▽松浦市方向から平戸大橋への右折車線延伸▽江迎町側からの車線の停止線を交差点側に移す-などの方策案を説明した。
 平戸市は周辺の迂回(うかい)路や交差点の改良などを提案。黒田成彦市長は「渋滞を朝夕のラッシュ時や帰省客が増える時期の一過性の問題とせず、改善を」と訴えた。
 同振興局は、交差点周辺に送電鉄塔が設置されているため道路改良が難しいと説明。緩和策の実施時期は示さなかった。