長崎大と日体大 学生が避難所の運営訓練 新上五島町

2023/08/21 [12:00] 公開

避難者役の参加者に聞き取り調査をする学生ら=新上五島町

避難者役の参加者に聞き取り調査をする学生ら=新上五島町

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 大型台風で離島が被害を受けたとの想定で、長崎大医学部医学科と日体大保健医療学部救急医療学科の学生ら16人が17日、長崎県新上五島町の有川総合体育館で避難所運営訓練を実施した。町消防防災室が協力。近隣の住民16人が避難者役として参加した。
 被災地で生活や医療環境を整える活動を近年、物流用語を交え「災害医療ロジスティクス」と呼んでおり、訓練は演習の一環。同行した長崎大学病院災害医療支援室の山下和範室長によると、「二つの大学が連携し、学生対象に演習を行うのは全国的にも極めて珍しい」という。
 学生は避難者をテントに案内してプライバシーは保たれているか、体調に変化はないかなど聞き取った。中野郷から参加した大水敏久郷長(73)は「訓練はためになったが、郷内の高齢者の避難を考えると、居住地近くに避難所設置をしてほしい」と話した。
 学生らは活動を通し、よりよい避難所運営のあり方を同町に提案する予定。県上五島病院で病院支援の研修も実施した。
 日体大の鈴木健介准教授は「来年以降は、多様な職種を目指す他学科の学生にも参加してもらい、上五島での演習を継続したい」と語った。