海の家で「五島のうまかもん」どうぞ! 高浜海水浴場 カフェバー「好き間」など共同運営

2023/07/31 [11:20] 公開

「すり身バーガー」などを準備する野原さん(左)と里野さん=五島市、高浜海水浴場

 長崎県五島市三井楽町の高浜海水浴場で今夏、「海の家」を同市のカフェバー「遊び場(Bar)好(す)き間(ま)」(野原拓馬代表)と、五島市地域づくり事業協同組合などが連携して運営。UIターン者らが「五島のうまかもん」を提供しようと奮闘している。
 メニューは、すり身フライを使った「すり身バーガー」(600円)、夏野菜カレー(700円)などで、いずれも地元食材を取り入れている。旅行客や家族連れの帰省客を「五島ならではのメニューでおもてなしし、楽しんでもらいたい」と企画した。
 昨夏、約1万4千人が利用するなど同海水浴場は五島の人気スポット。海の家は例年、地元の貝津町内会が運営していた。しかし高齢化に伴い、建物を所有する市が今年初めて運営事業者を公募した結果、「好き間」などが選ばれた。
 同組合はUIターン者や地元の若者らを正職員として雇用し、加入事業所に派遣する。海の家は、野原さん(44)ら正職員3人や共同提案した加入事業所のスタッフ数人が運営する。
 野原さんは12年前、同市にUターン。2017年に漫画やゲームなどと食事を楽しむ「好き間」を開業した。海の家は「客層も回転率も全く異なるが、効率良く動かす」と奮闘中。27日は、正職員で長崎市からIターンした里野空見子(くみこ)さん(36)らと、慌ただしく調理などに汗を流した。夏本番を迎え、さらに多くの来店を見込む中、野原さんは「みんなで海の家を盛り上げたい」と意気込みを話した。