長崎原爆からの復興や慰霊、思い鮮やかに 時津・フリースクール「conpeito」でキッズゲルニカ制作

2023/06/14 [10:00] 公開

キッズゲルニカの制作に取り組む生徒ら=時津町、フリースクール「conpeito」

 長崎県西彼時津町浦郷のフリースクール「conpeito」(牛津理美代表)で11日、8月に長崎市で開催される平和絵画プロジェクト「キッズゲルニカ」の出展作品の制作が行われ、生徒ら約20人が長崎原爆からの復興や慰霊などの思いを色鮮やかに表現した。
 キッズゲルニカは、スペインの画家ピカソの反戦壁画「ゲルニカ」と同じ縦約3.5メートル、横約7.8メートルのキャンバスに、子どもたちが平和のメッセージを描く国際プロジェクト。
 conpeitoではこの日、牛津代表が運営するフリースクールや学習塾の生徒、保護者らが参加。浦上の「下の川」を流れる万灯やヒガンバナ、空や海、太陽などを描き、長崎原爆からの復興や慰霊の思い、長崎から世界へとつながり、平和や希望を発信していくイメージなどを表現した。11、18日の2日間で完成させる。
 ヒガンバナを立体的に描いた長与町立長与中2年の池田虹帆さん(13)は「この絵を見た人が長崎原爆のことを少しでも知り、平和の大切さを考えるきっかけになればうれしい」と話した。
 作品は市民グループ「長崎親善人形の会(瓊子の会)」が主催する「平和の祈りキッズゲルニカinながさき~国際子ども平和壁画展」に出品。8月6~31日、長崎市の爆心地公園内、下の川沿いの壁面に飾られる。