V長崎「10人」で勝ち点1 大分と1―1 5位後退 サッカーJ2

2023/05/22 [12:00] 公開

【大分-V長崎】後半30分、V長崎のカイオセザール(左から2人目)が同点ゴールを決める=大分市、レゾナックドーム大分

 明治安田J2第17節(21日・レゾナックドーム大分ほか=11試合)V・ファーレン長崎は大分と1-1で引き分けた。通算8勝4分け5敗で勝ち点28。順位は4位から5位に後退した。
 V長崎は前半25分、宮城が2枚目のイエローカードを受けて退場し、数的不利になった。39分に、ペナルティーエリアを突破されて先制点を許し、0-1で折り返した。後半は選手交代を機に攻勢に出ると、30分にセットプレーのこぼれ球をカイオセザールが頭で押し込んで追いついた。
 首位町田は後半ロスタイムの勝ち越しゴールで清水に2-1で競り勝ち、勝ち点39に伸ばした。2位東京Vは2-0で山口を退け、同32。監督が交代した大宮は仙台と1-1で引き分けた。藤枝は徳島を3-0で下し、連敗を4で止めた。
 第18節は27、28日、各地で計11試合を実施。V長崎は27日午後2時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で6位磐田と対戦する。

◎ハイライト 後半猛攻 カイオが1発
 V長崎は前半25分で10人となり、耐える時間が長かったが、後半に追いついて勝ち点1をつかんだ。敵将が「失った勝ち点2」と表現したのに対し、カリーレ監督は「勝ち点3の勝利に値する働きをしてくれた」と気持ちを見せた選手たちをたたえた。
 V長崎は前半だけで4枚のイエローカード。宮城が25分に2枚目をもらって退場した。そこから押し込まれる展開が続き、前半のシュートはエジガルジュニオが相手GKのパスを奪って放った1本のみ。39分に先制点を奪われ、苦しい状況に追い込まれた。
 後半、その苦境を一転させたのは攻めの姿勢だった。開始から両サイドバックに岡野と高橋を投入し、運動量が多い米田と増山を1列前に上げた。その攻勢が実ったのは30分。増山が右サイドでキープして得たFKから、カイオセザールが今季初ゴールで振り出しに戻す。その後も数的不利を感じさせない猛攻を見せ、あと一歩で逆転という場面もつくった。
 勝ちきることはできなかったが、ゴールを決めた背番号10は「この勝ち点は大事な『1』となる」と前向きに捉える。一方で、白星から4試合遠ざかっているのも事実。上位から離されないためにも、次節磐田戦は真の「勝ち点3」がほしい。