大村ボート3年連続売上日本一 最高更新1807億円 電話・ネット投票後押し

2023/04/07 [09:51] 公開

昨年12月に開催された「SGグランプリ」=大村市、大村ボートレース場

 大村市ボートレース企業局は6日、大村ボートレース場(玖島1丁目)で2022年度に開催されたレースの売上額が、過去最高を更新し1807億2千万円だったと発表。全国24レース場の中で3年連続の日本一となった。
 同局によると、22年度の売り上げは前年度から約47億7千万円(2.7%)の増。2位の住之江(大阪市)より約128億円多かった。売り上げのうち電話・インターネット投票が1497億6千万円と、8割超を占めた。
 同レース場では昨年度、ボートレースで最高峰の「SGグランプリ」や、通常より遅い時間までレースを実施する「ミッドナイトボートレース」を開催。同局は日本一の要因として、こうしたレースの開催などが電話・インターネット投票の売り上げを後押ししたと分析している。
 ボートレース事業の収益を活用し昨年度は、同レース場内に県内最大級のスケートボード場などを備えた「グルーンおおむら」を整備。一般会計には過去最高となる110億円を繰り出しており、本年度から始まる市立小中学校施設の建て替え、長寿命化改良工事などの財源となっているほか、新市庁舎建設への活用も検討されている。
 本年度は大きな売り上げが期待できるSGレースは開催されないが、ミッドナイト開催日を2倍以上に増やし、レース時間も延長するなどして売り上げを確保する方針。馬場宏幸局長は「ファンや関係団体、一丸となって頑張ってくれた職員のおかげ。ハードルは高いが、市財政や地域に貢献するためにも4年連続日本一を目指す」と述べた。