現新一騎打ちの公算 五島市区(定数1)<県議選2023 直前情勢⑤>

2023/03/14 [09:57] 公開

 再選を目指す自民の清川久義に対し、無所属新人で会社役員の堤啓悟が2月に名乗りを上げ、一騎打ちの見通しとなった。
 「積み残しの課題に取り組ませてほしい」。2月下旬、事務所開きでこう訴えた清川。「継続と実行力」を掲げて街頭活動やミニ集会を展開し、支持固めに注力している。
 1年余り前の補選では組織戦を展開し、勝利した。ただ、それまで5回の選挙は自民候補が苦杯をなめ続けてきただけに、陣営関係者は「(今回も)厳しい選挙に変わりはない。どこまで補選時のような盛り上がりをつくれるかだ」と気を引き締める。
 堤は、補選で敗れた前職の後援会長を務めてきた。2月下旬に正式に出馬を表明。立憲民主県連の推薦を得た。陣営幹部は「反自民の固まりで対抗する」と強調する。
 五島市内で約30年間、パン製造会社を経営してきた堤。ただ「知名度はまだ不足している」(陣営幹部)。同市を地盤とする立民衆院議員と並ぶ2連ポスターを掲示し島全域にアピール。チラシのポスティングや交流サイト(SNS)などで浸透を急いでいる。=文中敬称略=

◎立候補予定者

▼五島市区
清川 久義 56 自現(1)
堤  啓悟 64 無新