経済効果35億円 大村ボートSGグランプリ 大村市推計

2023/03/01 [12:40] 公開

 長崎県大村市玖島1丁目の大村ボートレース場で昨年12月に開催された「SGグランプリ(賞金王決定戦)」について、市ボートレース企業局は28日、経済波及効果額が約35億2千万円に上るとの推計を発表した。
 グランプリは主要都市以外では初めて開催。12月13~18日の6日間で、県内場外発売場を含め約4万9千人が来場した。売上額は目標の250億円を上回る約259億7千万円だった。
 同局によると、経済波及効果で最も大きかったのは、グランプリ開催に向け新設したスタンド棟別館など建設関連経費で約27億2900万円。レース期間中、市内のホテルは、ほぼ満員状態が続いていたといい、観光消費による効果は約3億3千万円に上った。全体で約340人の雇用創出効果も生み出したとしている。
 同市では今後もグランプリの誘致を目指す考え。馬場宏幸局長は「タクシーや飲食業など地域経済への効果も大きかった。こうした形での地域貢献を続けるためにも、売り上げ確保に今後も努める」と述べた。