日本の文化、マナーに理解を 韓国人向けにリーフレット作製 対馬市と観光物産協会

2023/02/28 [13:00] 公開

日本のマナーなどを記した、韓国人観光客向けリーフレットの日本語版

 対馬・比田勝-韓国・釜山間の国際定期航路の再開を受け、長崎県対馬市と一般社団法人「対馬観光物産協会」は、韓国人観光客向けに日本の文化やマナー、風習への理解を促すリーフレットを作製した。釜山出発便の高速船の乗客に配布する。
 市によると、同航路で対馬を訪れた韓国人観光客は2018年に過去最多の約41万人を記録。島の経済を支えた半面、韓国では車線が日本と逆の右側通行であるため、対馬市内でレンタカー事故が発生するなど、市民生活に負担がかかる事例があったという。
 リーフレットは日本語と韓国語の2種類。日本の交通マナーのほか、トイレで紙を流すこと、一般家庭のごみ箱にごみを捨てないこと、外部から持ち込んだ飲食物を食堂で食べてはいけないこと-などを明記。「対馬への旅行中、これだけは守ってください」と呼びかけている。
 訪日外国人コールセンターの電話番号など、困り事などがあった際の連絡先も紹介。釜山での乗船手続き中に旅行客らに配布するほか、釜山を出発した高速船内で同じ内容のDVDを放映し、啓発につなげる。
 市観光商工課の担当者は「市民にも観光客が入ることを喜んでもらいたい。観光客には一定のマナーを守ってもらえるよう取り組みたい」としている。