23日の西九州新幹線開業に合わせ、JR長崎駅(長崎市尾上町)周辺で車両の通行形態が変わる。国道202号から進入する現在の駅前交通広場を閉鎖し、入り口が約200メートル宝町側になる東口駅前交通広場の暫定供用を始める=地図(1)(3)=。
市が進める長崎駅周辺土地区画整理事業の一環。市長崎駅周辺整備室によると、車両の乗降場となる東口駅前交通広場には、一般車駐車場(13台分)やタクシーの待機場所などを整備する。広場内は一方通行。供用開始は23日午前4時ごろを予定している。
広場に隣接する都市計画道路「長崎駅東西線」も同時に供用開始。広場出口から国道202号方向は一方通行となる=同(3)=。八千代町交差点と長崎駅西口方面をつなぐ都市計画道路「長崎駅中央通り線」も通行が可能となるが、同交差点では宝町方面から来た車両の右折はできない=同(4)=。
一方、国道202号を横断する歩道橋と路面電車の長崎駅前電停を結ぶエレベーター2基が20日、供用開始した=同(2)=。これまで階段だけだったが、県が新幹線開業に合わせバリアフリー化を目的に整備(事業費約3億8千万円)。定員11人。午前1時~5時を除き利用可。生後8カ月の長男らとベビーカーで駅に買い物に来た同市新中川町の主婦、丸橋麻彩さん(32)は「便利になって、うれしい」と話した。
駅東口側から歩道橋に接続するエレベーターなどを備えた昇降設備の整備も市が進めており、年内に完成する予定。