「癒やしの八郎川沿い」を目指し、8年前からアジサイの植栽などに取り組む長崎市古賀町自治会の有志メンバーが日本河川協会の河川功労者表彰を受けた。
同表彰は全国で個人63人、30団体が受賞し、古賀町自治会有志は県内で唯一。自然保護や河川愛護活動の功績が評価された。
約20人のメンバーは月に1度、町内の福瑞寺付近から下流に向かって約1キロにわたり、土手の草刈りや花の手入れなどに汗を流す。アジサイ、ヒガンバナ、スイセンと四季折々の花々が川岸を彩り、近隣を中心に人が集まる人気の散歩道になっている。
10日も62~84歳の18人で見頃のアジサイ周りを刈り込んだ。リーダーの上戸和則さん(72)は「ここを通るのが楽しみ、と声をかけてくれる人が増え励みになる。5年、10年と続けたい」と話し、みんなで受賞の喜びを分かち合った。
メンバーを代表し、5日に東京で開かれた表彰式に出席した濵田文秀自治会長(74)は「活動に共感し参加してくれる人や行き交う人との会話も生まれた。輪が広がっているのは地域の皆さんの力」とたたえ、ねぎらった。
「癒やしの八郎川沿い」を目指し活動 長崎・古賀町の有志 河川功労者表彰
2023/06/12 [11:00] 公開