■社民党県連は橋本氏を推薦 二大政党に埋没懸念 ■公明党県本部は中村氏を支援 対応早いが慎重論も
社民党県連の吉村庄二代表は推薦理由について、前回参院選で自民候補を支援した金子原二郎知事の姿勢を「公正さを欠いた」と指摘。中村氏の出馬を「金子県政の継続」とみなし、橋本氏と政策で一定合意したことを強調した。 推薦願が出されたのは昨年12月8日。これほど決定がずれ込んだ背景には「脱官僚」を掲げる民主党が元官僚を擁立したことへの疑問があった。政策でも大型事業への賛否が各支部で割れ、27日、民主党側と協議。このうち九州新幹線長崎ルートは費用対効果を疑う声などに配慮し、新幹線についての記載はすべて消した。 参院選に向け社民党県連は選挙区の候補擁立を断念し比例区に絞った。6日には民主党との共闘を検討する6団体懇話会があり、選挙区では同党現職の犬塚直史氏(55)を統一候補として推薦する方向を固めた。 だが社民党内には二大政党の下で埋没しかねないとの懸念が根強い。25日の会合でも「民主に歩調を合わせすぎても人が離れる」といった慎重論が相次いだ。吉村代表は「参院選に向け知事選で存在感を示す」と意気込むが、ある支部の責任者は「消極的な推薦だ」と語った。 一方の公明党。昨年12月24日に自民党が推した中村氏が出馬表明すると4日後の幹事会で支援を決定。今月14日には政策協定を結んだ。中村氏の総決起大会では江口健県本部幹事長が「中村氏以外に長崎を託せる人はいない」と全面協力を強調。成熟していた自公連立関係の延長線上で支援体制を取るように見える。だが−。 15日、長崎市であった公明党県本部の賀詞交換会。中村氏も出席し司会者から紹介されたが、会はさながら参院選比例区に出馬予定の同党新人候補のお披露目ショーになった。織田長県本部代表もあいさつで知事選に触れたがわずか20秒程度。中村氏は帰り際こう明かした。「期待はしているが(支援は)難しいとも言われた。『推薦でもないのにどうやるの』と」 実際、支援を決めた幹事会では候補者が乱立する中で「保守系を一本化できるまで対応を先送りするべきではないか」と慎重意見も噴出。背景には自民への不満があり、同党幹部の一人は「求めるばかりでは駄目。今回はまず自民が本気を示せ」とぶちまける。 長崎創価学会は学会員から中村氏以外の候補を応援しては駄目かとの問い合わせがあると明かし、その際はこうアドバイスするという。 「橋本氏じゃなければいい」
2010年1月28日長崎新聞掲載
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