知事選


■松浦市長選で民主推薦候補惨敗 民主影響は不透明、自民「戦う上で参考」

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中塚祐介氏(左)の出陣式に駆け付けた本県選出の民主党国会議員=17日午前、松浦市志佐町の松浦中央公園
 【松浦】民主党推薦の新人が現職に大差で敗れた松浦市長選から一夜明けた25日、県内の民主党関係者からは知事選への影響を懸念する声が出たが、「票差が開きすぎて参考にならない」との見方も。これに対して自民党関係者は、政党色を出さず「市民党」を打ち出した現職が再選を果たした点で、「知事選を戦う上で参考になる」と分析した。

 「知事選、(今夏の)参院選の『先陣』という思いでやってきた。惨敗を喫し、松浦では非常に大きなマイナスを与えてしまった」。24日深夜、落選が判明した中塚祐介氏は選挙事務所で肩を落とした。

 松浦市はもともと自民党の支持基盤とされる地域だが、昨年8月の衆院選で宮島大典衆院議員が北村誠吾衆院議員に約250票差に肉薄。比例代表では逆に民主党が600票ほど自民党を上回った。

 民主党県連は市長選を2月の知事選の前哨戦と位置付け、中塚氏を推薦した。宮島氏をはじめ、多くの国会議員が何度も中塚氏の支援に駆け付けた。党推薦で知事選に立候補予定の前農水省改革推進室長、橋本剛氏(40)も9日に松浦市で支援を呼び掛けた。

 ところが、宮島氏の支持者の一部は現職の友広郁洋氏の支援に回った。松浦もエリアとする連合長崎佐世保地域協議会は「中塚氏を推薦できない労組がある」として自主投票を決定。小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で、市長選告示直前に同党の現職衆院議員が逮捕されるなど、中塚氏にとって逆風の連続だった。一方現職の友広氏は当初、民主党に推薦願を出したが断られたため「市民党」を掲げた。この方針転換が結果的に奏功した形だ。

 渡辺敏勝県連幹事長は「タイミングが悪かった面もある」と党のイメージ低下が敗戦の一因になったとの見方を示した。逆に同じく「県民党」を掲げる前副知事の中村法道氏(59)を支援する自民県連幹部は「友広氏も中村氏もパターンは一緒。知事選を戦う上で参考になった」と冷静に分析する。

 だが、2期目を狙う現職に新人2人が挑んだ市長選と、新人同士の争いとなる知事選では構図が異なる。ある民主党県連関係者は「衆院選は追い風が吹いたが従来、県北は保守の地盤。(松浦市長選では)連合もまとまらず苦戦は覚悟していた」と話した。これに対し、中村氏の陣営関係者は「市長選と知事選は全く別物。支援者はそれぞれの陣営に入り交じっている。まだ軽々に有利だ不利だとは言えない」と気を引き締めて語った。

2010年1月26日長崎新聞掲載