■松浦市長選で民主推薦候補惨敗 民主影響は不透明、自民「戦う上で参考」
「知事選、(今夏の)参院選の『先陣』という思いでやってきた。惨敗を喫し、松浦では非常に大きなマイナスを与えてしまった」。24日深夜、落選が判明した中塚祐介氏は選挙事務所で肩を落とした。 松浦市はもともと自民党の支持基盤とされる地域だが、昨年8月の衆院選で宮島大典衆院議員が北村誠吾衆院議員に約250票差に肉薄。比例代表では逆に民主党が600票ほど自民党を上回った。 民主党県連は市長選を2月の知事選の前哨戦と位置付け、中塚氏を推薦した。宮島氏をはじめ、多くの国会議員が何度も中塚氏の支援に駆け付けた。党推薦で知事選に立候補予定の前農水省改革推進室長、橋本剛氏(40)も9日に松浦市で支援を呼び掛けた。 ところが、宮島氏の支持者の一部は現職の友広郁洋氏の支援に回った。松浦もエリアとする連合長崎佐世保地域協議会は「中塚氏を推薦できない労組がある」として自主投票を決定。小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で、市長選告示直前に同党の現職衆院議員が逮捕されるなど、中塚氏にとって逆風の連続だった。一方現職の友広氏は当初、民主党に推薦願を出したが断られたため「市民党」を掲げた。この方針転換が結果的に奏功した形だ。 渡辺敏勝県連幹事長は「タイミングが悪かった面もある」と党のイメージ低下が敗戦の一因になったとの見方を示した。逆に同じく「県民党」を掲げる前副知事の中村法道氏(59)を支援する自民県連幹部は「友広氏も中村氏もパターンは一緒。知事選を戦う上で参考になった」と冷静に分析する。 だが、2期目を狙う現職に新人2人が挑んだ市長選と、新人同士の争いとなる知事選では構図が異なる。ある民主党県連関係者は「衆院選は追い風が吹いたが従来、県北は保守の地盤。(松浦市長選では)連合もまとまらず苦戦は覚悟していた」と話した。これに対し、中村氏の陣営関係者は「市長選と知事選は全く別物。支援者はそれぞれの陣営に入り交じっている。まだ軽々に有利だ不利だとは言えない」と気を引き締めて語った。
2010年1月26日長崎新聞掲載
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