■高比良氏が橋本氏支援へ 民主、分裂回避とひと安心 知事選への立候補を断念した民主党県議の高比良元氏(57)が23日、党推薦で前農水省改革推進室長の橋本剛氏(40)を支援する意向を明らかにした。いち早く党への推薦願を提出したにもかかわらず袖にされた高比良氏をめぐっては前副知事の中村法道氏(59)を支援する自民党県連が協力を求めるなど水面下の駆け引きが続いていた。 「橋本陣営と中村陣営のそれぞれの幹部から協力要請があり、それぞれの候補者本人との意見交換も踏まえながら、私なりに思案する毎日でしたが、結論として橋本剛氏を支援することになりました」−。高比良氏は自身のブログでこう明かした。 昨年9月、民主党県連に推薦願を出したが、県連は11月になって国会議員主導で橋本氏の擁立を決定。今月6日、立候補断念を明らかにした高比良氏は悔しさをにじませながら「県政推進にすべてを懸けるという思いを遂げたい。誰を支援するかは今後決める」と発言。元県職員で政策通を自任するだけに、ポスト次第では中村氏支援も辞さない考えをほのめかしていた。 その後開かれた橋本氏の事務所開きや西岡武夫参院議員の集会、小沢一郎幹事長が出席した党県連のパーティーのいずれにも姿を見せなかったため、「中村氏支援に回るのではないか」との憶測も広がった。 この間、自民党県連関係者は高比良氏に接触し、中村氏支援を打診。高比良氏は中村氏とも今月中旬に電話で話したが、「中村氏が自分のカラーを出して、新しい立場で県政を進めるという感じではなかった。金子県政を継承する色合いが強いと感じ、相いれなかった」という。 民主党県連も高木義明代表らが働き掛けを続け、橋本氏と電話で話す機会をセット。高比良氏は「具体的なポストの話はなかったが、県政を新しくする上で政策面で助言してほしいと求められた」として支援を決めた。 事実上の分裂を回避できた民主党県連関係者は「ポストではなく、県政を新しくするという気持ちで橋本氏と一致してくれてよかった」と胸をなで下ろした様子。一方、中村陣営のある幹部は「自分の将来を考えて橋本氏に付いただけだろう」と冷めた見方を示し、「高比良氏個人が持つ票は少なく、影響はない」と言い切った。
2010年1月24日長崎新聞掲載
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