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瀬戸内寂聴展Facebookはこちら
長崎県美術館 企画展示室
7月25日(土)―8月31日(月)
長崎市出島町2-1
Tel:095−833−2110
開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日:8月10日(月)


 小説家(文化勲章受章)、仏教者として「生きることは愛すること」と説く瀬戸内寂聴さん。直筆原稿や愛用品などさまざまな資料から彼女の文学世界と半生を振り返り、多彩な芸術家たちとの交流の深さを物語る書簡や美術品なども紹介。寂聴さんが語るオリジナル映像で悩める人を勇気づけ、愛と平和のメッセージを届けます。

「瀬戸内寂聴展」開催記念事業
瀬戸内寂聴×美輪明宏トークショー


瀬戸内寂聴展〜これからを生きるあなたへ〜(7月25日から県美術館)の開催を記念し同展初日に瀬戸内寂聴×美輪明宏トークショーを行います。
戦後70年の長崎から、瀬戸内寂聴さんと美輪明宏さんが平和を願うメッセージを放ちます。本紙で連載中の「心を照らす一問一答」と連動し、会場で「公開お悩み相談」も行う予定です。ご期待ください。

瀬戸内寂聴さん、美輪明宏さんから
トークショーに向けて寄せられたコメント

 私はこの五月で満九十三歳になりました。去年、九十二歳になったばかりで圧迫骨折で病床につき、胆のうガンの手術までしました。死に損ってなぜかまた生かされたのです。あとわずかの余生を、小説を書きつづけ、戦争反対、原発反対に命を賭けたいと決心しました。その為、神仏から再び生かされたのだと思います。
 大好きな美輪さんと、長崎でそんな話がしたいものです。
瀬戸内 寂聴



【日時】7月25日(土)14:00開演(13:15開場)
【会場】長崎ブリックホール大ホール
【料金】5,940円(税込み。「瀬戸内寂聴展」期間限定鑑賞券付き)
【主催】 長崎新聞社
【6月25日(木)10:00〜 ローソンチケット独占販売】(Lコード87100)
▼店頭販売 全国のローソン、ミニストップのロッピーで購入(Lコードを入力してください)
▼電話予約 (1)初日のみ特電0570-084-682(6月25日10:00〜18:00。特電で はLコードの入力は不要です)(2)0570-084-008(Lコードを入力して下さい)
▼ウ ェ ブ ローチケドットコム http://l-tike.com※郵送はローチケドットコムのみ対応
【問い合わせ】長崎新聞社事業部 095-844-5261(平日18:00まで)
※「瀬戸内寂聴展」に7月25日(土)から8月15日(土)まで無料でご入場いただけます。本券を県美術館1階受付で招待券とお引き換えください。本券1枚につき招待券1枚。8月16日以降は無効。
※小学生以上有料(未就学児入場不可)
※天災その他不測の事態により、やむを得ず本催事を中止、延期、または出演者を変更して開催する場合があります。その場合は払い戻しを行うことがあります。旅費等の補償はいたしません。


 車いす席の販売について 

車いす席の販売は終了しました。プレイガイドでの取り扱いはございません。


展覧会前売り券 好評発売中!

入場料:一般=前売り1,000円、当日1,200円
            高校・大学=前売り700円、当日900円
            小学・中学=前売り500円、当日700円
            小学生未満は無料

※表示価格は消費税込
※15名以上の団体、障害者手帳保持者および介護者1名は前売り料金
※本展のチケットでコレクション展にも入場できます
※コレクション展のチケット、年間パスポートをお持ちの方は差額料金

[プレイガイド]▽長崎県美術館▽浜屋プレイガイド▽チケットぴあ各店(みらい長崎ココウォークほか/Pコード766-784)、ローソンチケット・ローソン各店(Lコード85114)、セブン−イレブン各店(セブンチケット:セブンコード038-816)▽好文堂書店▽紀伊國屋書店長崎店(ゆめタウン夢彩都内)▽メトロ書店本店(アミュプラザ長崎内)▽くさの書店(西友道の尾店、チトセピア店)▽明光堂パピルス(イオン時津店、イオン東長崎店)▽S東美▽石丸文行堂▽ララコープ各店(一部店舗除く)▽長崎新聞佐世保支社▽長崎新聞文化ホール ほか

主催:長崎新聞社、長崎県美術館
共催:長崎県、長崎市、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NCC長崎文化放送、NIB長崎国際テレビ
特別協賛:親和銀行
協賛:ジャパネットたかた、メモリード、文明堂総本店、出口医院レディースクリニック、インテックス
協力:長崎県医師会、長崎新聞販売センター
企画協力:徳島県立文学書道館、寂庵、講談社、ヨコオズ・サーカス
企画制作:NHKサービスセンター

○路面電車
出島電停より徒歩3分
市民病院前電停より徒歩2分
○バス
長崎新地ターミナルより徒歩5分
○フェリー
長崎港大波止ターミナルより徒歩10分
○車
長崎自動車道・長崎ICより
ながさき出島道路経由5分


アクセスマップ(PDF)


 瀬戸内寂聴さんは4月8日、手術、療養後初めてとなる法話を京都・寂庵で行いました。長崎県美術館で7月に開幕する「瀬戸内寂聴展」を前に、平和へのメッセージを語った寂聴さん。その様子を伝える記事を、このページの下部に掲載しています。


本紙元旦号に掲載した寂聴さんインタビュー全文
(インタビュー全文掲載)

 激しくひた向きに生き抜く女性たちを主人公に、数多くの作品を世に送り出している作家の瀬戸内寂聴さん(92)。「核と人間は共存できない」と公言し、世界各地で紛争が起こるたびに「戦争反対」のメッセージを発し続けている。

 長崎新聞社は7月25日から8月31日まで、長崎市出島町の県美術館で「戦後70年、被爆70年−瀬戸内寂聴展 〜これからを生きるあなたへ〜」を開く。寂聴さんの著書や原稿をはじめ自作の仏像や、画家の石踊達哉(いしおどりたつや)氏が手掛けた「源氏物語 現代語訳」の装丁原画、美術家の横尾忠則氏が描いた寂聴さんゆかりの著名人の肖像原画などを展示。寂聴さんの作品と、交友や活動を通してその文学世界と半生を振り返る。昨年、背骨の圧迫骨折と胆のうがんの手術を受け、現在は復帰に向けてリハビリに励んでいる。自宅療養中の寂聴さんに文学や平和への思い、若い世代へのメッセージを聞いた。

 −戦後70年に思うことは。

 当時青春だった私たち世代にとり、戦争は実に悲惨で不幸な経験でした。敗戦のとき、これからは自分で体験して、自分で考えたことを信じて生きていこうと思いました。私の波乱に富んだ70年も、終戦の日から始まったと思います。家庭を出奔(しゅっぽん)し、作家になる道を選んだ私の再出発は、個人的な問題のように見えますが、あの戦後に思いがけず訪れた女の解放という時代の空気の中で生まれたともいえます。

 −北京で終戦を迎えたのですね。

 戦時中の北京では、日本はまだ戦勝国でしたから、日本人は威張っていました。中国の人たちを安い賃金で雇って酷使していたのです。日本が負けて終戦になったとき、ひどいことをした日本人は皆まとめて殺されると、おびえたものです。でも中国の知人は「困ったときこそ助けるのが朋友(ほうゆう)だ」と非常によくしてくれました。

 −1年後、佐世保に引き揚げてきたのですね。

 そこが佐世保だったというのは、あとで知りました。一晩とめおかれて身体検査を受けて、お金と乾パンをもらって汽車に乗せられた。夜、広島を通ったとき、真っ暗で何もなく、夜目にも荒涼として恐ろしかったのを覚えています。

 −郷里の徳島に着いたとき、お母さまが空襲で亡くなったことを知らされたのですね。

 防空壕(ごう)の中で祖父と母が焼死したと聞き、それはショックでした。助けに来た父に「こんな田舎まで爆弾を落とされるなんて、この戦争は負ける。私はもういい。お父さん早く逃げて。孫を頼む」と言って父の手を振り切り、つきとばしたそうです。私は母は自殺だと思っています。

 −集団的自衛権、特定秘密保護法など平和や表現・言論の自由を脅かしかねないいまの日本の流れをどうみますか。

 私がいま、声を大にして言いたいことはただ一つ。絶対に戦争をしてはいけないということです。いまの日本の状況は、戦争になだれこんでいった私の娘時代と非常に似ています。以前、岩手の天台寺で青空法話をしていたとき、中学3年の少年に「これから日本はどうなるんでしょうか。憲法9条が変えられそうです。僕は戦争に行かなければいけないのでしょうか」と聞かれたんです。こんな子が、と感動して「戦争に行きたくないなら、いやだとはっきり言いなさい。まだ憲法9条は生きています。憲法が変えられないよう一緒にがんばろうね」と答えました。聴衆が数千人いたのですが、いっせいに拍手が起きました。

 −若い世代へメッセージを。

 自分の命を大切にしてほしいということです。自分の命を大切にする人は、他人の命も大切にします。「殺すなかれ、殺させることなかれ」というのが釈迦(しゃか)の教えです。聖戦や正義の戦いなどありません。あらゆる宗教が人を殺すなと説いています。他人の苦しみや悲しみを自分のものとして感じられる人になってください。読書して心の栄養をとりながら、自分の才能を伸ばし、他者を幸福にするために惜しみなく使う人間になりましょう。限りなく広がる未来は、若いみなさんの掌(て)の中にあります。

 −出家して42年ですね。

 私が出家したのは文学のためで、バックボーンになるような宗教や哲学がほしかったのです。出家して何もかも仏様にお任せしたことで、精神が自由になりました。仏教のことは何も知りませんでしたが、修行するうち、最も大切なことが「忘己利他(もうこりた)」だとわかりました。自分の利益を忘れ、他者の幸せのために奉仕するということ。その私の最後に残っている煩悩が「ものを書く」ということです。小説を書きあげたときの喜びは何ものにも代えられない。天台宗の僧侶ですが、職業はと聞かれたら「小説家」です。私は小説家として死にたい。

 −エネルギーの源は何ですか。

 その日、その日を精いっぱい生きているということでしょうか。今日一日のことだけを考えている。それと、好きなものを食べていること。

 −ことし長崎で瀬戸内寂聴展が開かれますが、特に思い出深い作品は。

 小説「夏の終り」は、私にとっては世に出た作品でもあり、一番好きな作品です。それだけに思いがこもっています。それから、木彫りの仏像は私が彫ったものです。先生に習って、ちゃんと彫れるようになったんですよ。土で作って素焼きした小さい土仏さんもかわいいんです。晩年はそういうことだけしようと思っていたけれど、なかなかその時間がありません。いまの病気が治って時間ができたらまた彫りたいですね。

◎年譜
 1922(大正11)年 父三谷豊吉、母コハルの次女として徳島市で誕生。
   29年 父豊吉が大伯母瀬戸内いとと養子縁組、瀬戸内家を継ぐ。
   35年 徳島県立徳島高等女学校に入学。
   40年 東京女子大国語専攻部に入学。
   43年 徳島で結婚。夫は北京に単身赴任。その後、東京女子大を戦時繰り上げ卒業し、北京に渡る。
   44年 長女誕生。
   46年 親子3人で引き揚げ。佐世保を経て徳島へ行き、前年の徳島大空襲で、祖父と母が防空壕で焼死したことを知る。
   47年 一家3人で上京。
   48年 夫と3歳の娘を残し出奔。
   50年 離婚。
   55年 純文学第1作「痛い靴」を発表。
   61年 「田村俊子」で田村俊子賞受賞。
   63年 「夏の終り」で女流文学賞を受賞。
   73年 岩手県平泉町の中尊寺で得度。法名寂聴。
   74年 京都に寂庵を結ぶ。
   92年 「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞。
   96年 「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。
   97年 文化功労者
   98年 「源氏物語 現代語訳」全10巻刊行
 2001年 「場所」で野間文芸賞を受賞。
   06年 文化勲章受章。
   11年 「風景」で泉鏡花文学賞受賞。
   14年 背骨の圧迫骨折と胆のうがんで手術。

〜瀬戸内寂聴展 4つの見どころ〜

(1)寂聴小説世界と激動の半生を追体験!
 文学にかける情熱、家族との別れ、平和への希求…。数々の貴重な資料展示を通して、"行動する作家・僧侶"の人生に迫ります。

(2)美術家 横尾忠則氏との"コラボ"は必見!
 寂聴が物故著名人との奇縁をつづった随想集「奇縁まんだら」。各文章に添えられた横尾忠則氏の肖像原画を展示します。


美空ひばり

川端康成

岡本太郎

三島由紀夫
*以上の作品は展示予定

(3)寂聴文学の最高峰 「源氏物語」装丁画 公開!
 日本画家 石踊達哉氏が描いた寂聴さん著「源氏物語 現代語訳」の優美な装丁原画を多数公開します。


第49帖「宿木(やどりぎ) 秋の響」

第45帖「橋姫(はしひめ) 有明月」

第8帖「花宴(はなのえん) 朧月夜」

「雲隠(くもがくれ)」
*以上の作品は展示予定

(4)本展限定! 寂聴さんからのメッセージをあなたに
 本展は長崎だけのオリジナル展。寂聴さんが本展のために語る最新映像で、悩める人々を勇気づけます。

昨年4月、徳島市で開かれた「奇縁まんだら展」の特別講演会。全国から寂聴さんの講話を聞こうと、全国から多くのファンが集まった。
 4月に寂聴さんの故郷、徳島市で開かれた講演会には、全国からファンが殺到。井上光晴さん、遠藤周作さんら長崎ゆかりの作家をはじめとする多くの文化人との交友歴を披露。自身の波乱に満ちた半生もユーモアたっぷりに語り、人生を明るく照らすような寂聴さんの力強い言葉に聴衆が聞き入りました。
寂聴さんが徳島市の寺院「寂庵」(現在は閉庵)で毎月開いていた定例説法会では、さまざまな悩みを抱える人々を前向きなメッセージで勇気付けた。

※展覧会の詳細は後日、改めてお知らせいたします。

長崎新聞 4月9日掲載 


長崎新聞 4月9日掲載



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