籠町 龍 半世紀ぶりに新調 来年、長崎くんちで奉納

2018/12/17 [00:01] 公開

 長崎市上西山町の諏訪神社の大祭「長崎くんち」で、来年の踊町(おどりちょう)を務める籠町の「籠町自治会」(工藤是正会長)が16日、同市西小島1丁目の籠町公民館で、半世紀ぶりに新調した演(だ)し物の龍を初披露した。

 同自治会によると、籠町は約300年前から龍踊(じゃおどり)を奉納していたとされ、老朽化に伴い約50年ぶりに新調した。龍頭のみを外注し、龍体は龍衆や自治会婦人部の人らが協力して約7年をかけ作成。約8千枚ある龍のうろこは和紙や竹などで一枚一枚を手作りした。全長約20メートル、重さ約150キロ。デザインは前とほとんど変わらないという。

 お披露目式には地元住民ら約60人が参加し、ピカピカに光る龍の完成を祝った。おはらいをした後、龍衆が公民館に隣接する梅香崎天満宮に龍踊を奉納した。

 来年の長崎くんちに出演予定の工藤大介さん(41)は「新しい龍になり、身が引き締まる思い。みなさまに感動してもらえるような龍踊を奉納できれば」と語った。

約50年ぶりに新調された龍=長崎市、籠町公民館