世界一まで代表一本 ボウリング日本代表・福満亮 長崎に貢献、アマでも結果は出せる

長崎新聞 2025/05/08 [12:00] 公開

ダイナミックなフォームと繊細なリリースが特徴の福満(西肥シルバーボウル)=佐賀市、ボウルアーガス

ダイナミックなフォームと繊細なリリースが特徴の福満(西肥シルバーボウル)=佐賀市、ボウルアーガス

  • ダイナミックなフォームと繊細なリリースが特徴の福満(西肥シルバーボウル)=佐賀市、ボウルアーガス
  • 「将来的に“レジェンド”と呼ばれるようになりたい」と話す福満=西肥シルバーボウル
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高々と掲げた利き腕の左手から放たれたボールはレーンを滑るように転がり、10本のピンが爽快にはじける。ダイナミックなフォームと繊細なリリースが特徴の福満亮(西肥シルバーボウル)、21歳。地元長崎県佐世保市を拠点に活動する「ボウリング王国長崎」のエースは「日本代表として出られるのはアマチュアの大会なので、プロ転向は全く興味がない。世界一を取るまでよそ見をせず、代表一本でやりたい」と目標に向かって突き進む。
 黒髪小5年の夏、家族と遊びに行った西肥シルバーボウル。別のレーンでボールを曲げて投げる人の姿が目に入った。「かっこいい」。一目ぼれだった。
 翌年の春、マイボールを作ってもらった。それまではボウリング場で誰でも使えるハウスボールを「意地で曲げよう」としていたが、マイボールはもっと大きな弧を描いて「さらにはまった」。それからは一般の「マンデークラブ」で、お年寄りらとも一緒にプレー。この冬に初めてパーフェクト(300点)を出した時は、うれしくて走り回った。
 「本格的にやってみないか」。日宇中入学後、全日本のコーチで、クラブで定期的に指導していた山下知且(県スポーツ協会)に誘われた。最初は断っていたが、2年の春、競技団体の全国組織に加盟する「SUNクラブ」に入会。自然と競技に向き合う姿勢が変わり、毎日のように練習した。3年時には「経験を積むため」に参加したユースナショナルチーム選考会に合格。「モチベーションが上がった」。以来、ずっと各カテゴリーで日の丸を背負ってきた。
 西海学園高卒業前、10を超える実業団や大学から勧誘された。「それよりも育ててもらった長崎に貢献したい。競技に専念できる環境も大きい」。すべて断った。「アマチュアでもプロに交じって結果は出せる」と地元に軸足を置き、全日本選手権個人総合優勝3回、2023、24年の国スポ成年男子団体4人チーム戦V2など実績を残してきた。「点数を取るという期待に応える重圧はあるが、勢いをつくる自覚が国スポから出てきた」
 今秋の滋賀国スポの目標は団体3連覇と個人総合V。その後の世界大会(11月・香港)も「長崎、日本の代表として、個人総合もチーム戦もメダルを持って帰ってきたい。色はもちろん金」。若きサウスポーの目線は、球筋同様、少しもぶれない。

 【略歴】ふくみつ・りょう 佐世保市出身。黒髪小6年時にバレーボールで全国大会に出場。日宇中から本格的にボウリングを始め、3年の全日本新人選手権で初優勝。これまで全日本選手権個人総合を含めて、個人で6度の日本一に輝いている。西肥シルバーボウル勤務で、レーンコンディションを左右する「オイルパターン」などを担当。パーフェクト達成は86回。趣味は音楽鑑賞で、カラオケのレパートリーは9割がバラード。試合中も調子がいいときは「ずっと鼻歌を歌っている」。身長160センチ、体重56キロ。