韓国で活躍 長崎生まれの水質改善技術 「ジェットストリーマー」さらなる海外展開も視野

長崎新聞 2026/04/04 [11:00] 公開

韓国の河川工事に導入されたジェットストリーマー(イービストレード提供)

韓国の河川工事に導入されたジェットストリーマー(イービストレード提供)

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長崎生まれの水質改善技術が、河川や池の汚濁、悪臭問題に悩む韓国で活躍している。環境機器メーカーのエビスマリン(長崎市)の水流発生装置「ジェットストリーマー」が、同国の集合住宅地開発に伴う河川工事で、水質悪化を防ぐ技術として2月に導入された。国内外で特許を取得している独自の水流発生技術を武器に、さらなる海外展開も視野に入れる。

 エビスマリンは2012年に商社、イービストレード(東京)が設立。水質改善技術を開発したマリン技研(長崎市)の事業を継承し、環境関連装置の開発、製造を手がけている。

 ジェットストリーマーは強力な水流を発生させ、水を循環させる装置。超音波と組み合わせることで、湖や池に大量発生する植物プランクトンなどの分解を促し、水質を改善する。国内のダムや湖でも複数の導入実績がある。本県では有害赤潮プランクトン対策の実証試験でも使用された。

 イービストレードによると、韓国では都市開発や温暖化による水質悪化が社会問題となっている。装置は同国のゴルフ場の池や河川などでこれまでも導入されてきた。今回導入が決まったのは、ソウル近郊の京畿道華城市。集合住宅地開発に伴い、そばを流れる河川の悪臭を防ぎ、景観を維持する技術として採用された。本格的に装置の提案を始めたのは18年。新型コロナウイルス感染拡大などによる工事の遅れもあり、装置は今年2月に引き渡された。

 イービストレードの寺井良治社長は「温暖化が進んでいるため市場規模が拡大し、さらなる普及が見込まれる。世界に通用する長崎の技術として海外展開に力を入れたい」と展望を語る。