長崎大は13日、五島市や市消防本部、市国民健康保険久賀診療所と連携し、救急車が配備されていない二次離島の久賀島で、島民も参加した救急搬送訓練に取り組んだ。過疎化と高齢化が進む地域で、住民と行政、医療機関がどう命をつなぐか実際の手順をたどりながら課題を探り、共有した。島を挙げてのシミュレーションは初めて。
同大や市によると、久賀島の人口は249人、高齢化率は62%(4月1日現在)。集落が点在し、発症から発見まで時間がかかりやすい。正確な発症時刻が把握できない例も多く、119番より診療所へ先に連絡が入るのが現状。診療所から車で30分以上かかる地域もあり、発見から2時間以内に福江島へ搬送できるケースは限られるという。
訓練は、自宅で右半身が動かず会話が難しい住民を島民が発見して久賀診療所に通報し、医師が福江島の県五島中央病院への搬送を判断した、との想定で実施。海上タクシーの手配、応援要請、119番までの流れを確認した。島民と市久賀出張所職員らが協力してダミー人形を担架で運び、診療所から田ノ浦港へ移送。海上タクシーで搬送し、福江島・奥浦港で待機する救急車に見立てた車両へ引き継いだ。
終了後の意見交換では島民から、救急の専門家ではない住民が搬送する不安や夜間対応の難しさ、海上タクシーの廃業懸念など島の実情を踏まえた意見や、行政による救急体制の構築を求める声が相次いだ。
長崎大離島・へき地医療学講座の宮田潤助教は「離島の救急搬送が住民の支えで成り立っている現状や、海上搬送の継続性といった課題を可視化できた。他地域の状況も調べ、エビデンスとして共有したい」と話した。
同大や市によると、久賀島の人口は249人、高齢化率は62%(4月1日現在)。集落が点在し、発症から発見まで時間がかかりやすい。正確な発症時刻が把握できない例も多く、119番より診療所へ先に連絡が入るのが現状。診療所から車で30分以上かかる地域もあり、発見から2時間以内に福江島へ搬送できるケースは限られるという。
訓練は、自宅で右半身が動かず会話が難しい住民を島民が発見して久賀診療所に通報し、医師が福江島の県五島中央病院への搬送を判断した、との想定で実施。海上タクシーの手配、応援要請、119番までの流れを確認した。島民と市久賀出張所職員らが協力してダミー人形を担架で運び、診療所から田ノ浦港へ移送。海上タクシーで搬送し、福江島・奥浦港で待機する救急車に見立てた車両へ引き継いだ。
終了後の意見交換では島民から、救急の専門家ではない住民が搬送する不安や夜間対応の難しさ、海上タクシーの廃業懸念など島の実情を踏まえた意見や、行政による救急体制の構築を求める声が相次いだ。
長崎大離島・へき地医療学講座の宮田潤助教は「離島の救急搬送が住民の支えで成り立っている現状や、海上搬送の継続性といった課題を可視化できた。他地域の状況も調べ、エビデンスとして共有したい」と話した。
