観光地や海水浴場は「開店休業状態」…長崎県内で史上最高の気温記録、各地で嘆きの声

長崎新聞 2026/08/04 [11:10] 公開

閑散とした白浜海水浴場=佐世保市俵ケ浦町

閑散とした白浜海水浴場=佐世保市俵ケ浦町

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長崎県内全域で軒並み気温が上がり、うだる暑さとなった3日、夏休みで普段なら盛況のはずの観光地や海水浴場は人もまばらで“開店休業状態”となった。工事現場で働く従業員からは「まるでサウナだ」と嘆きの声も。まだ8月の初旬。県内では前例のない40度台に達する恐れが十分あり、農作物への影響を心配する声も出ている。

 島原で県内史上最高となる39・9度を記録した同日午後2時過ぎ。同僚と島原城を訪れた愛知県豊川市の会社員、荒川友理さん(34)は、車を降りるなり「日差しがまるでハロゲンヒーターみたいに強い」と驚いた。売店で島原名物の冷菓「かんざらし」をほおばり「あっさりとした甘さでおいしい」と、ようやく笑顔がのぞいた。

 人の体温を超えるほどの猛暑。シーズン真っ盛りのはずの海水浴場からは客足が遠のいている。

 例年なら多くの人でにぎわう佐世保市俵ケ浦町の白浜海水浴場。ビーチに水着客の姿は少なく、桟敷席も空席ばかり。入場受付の男性は「暑さで外出を控えているのだろう。例年より300人ほど減っている」。この日、佐世保は39・1度を記録。37・3度を記録した前日の日曜も集客が振るわなかったという。

 「昼のアスファルト舗装工事はサウナのような体感温度になる」。危険な暑さに、ガスや水道の配管工事で屋外工事も多い星野管工設備(長崎市)は作業員約100人の安全確保に警戒を強めた。休憩頻度を増やし、連日の暑さをしのいでいるという。

 テントやスポットクーラーの設置、ファン付き作業服の支給など苦慮を重ねるが、担当者は「夜間作業やサマータイムの導入を検討したい」とさらなる対策の必要性を考えている。

 一方、佐世保市栄町でフルーツかき氷を提供する店「フルーツクラフト」では、昨年より売り上げが伸びている。店主は「猛暑が続けば、柑橘系のミカンなど冬の果物への影響が気になる」と心配も口にした。