長崎県埋蔵文化財センターは26日、佐世保市早岐2丁目の「早岐瀬戸遺跡」の発掘調査で出土した青銅製品が、16世紀のキリシタン大名、大友宗麟の領内である豊後(大分県)で作られたとみられるキリシタン信仰用具「メダイ」であることが分かったと発表した。豊後産のメダイが長崎県内で出土したのは初めて。同センターは「長崎の開港以前のキリスト教の広がりを示すものとして貴重」としている。
同センターによると、メダイは、キリストや十字架などが刻まれた金属製の小さなプレートで、信者が携行した。県内では長崎市などで見つかっている。
今回出土したメダイは、円盤の上部にナスビのヘタのような三つの角があるのが特徴。高さ24・8ミリ、幅17・8ミリ、厚さ5・7ミリ、重さ13・4グラム。文様はないが、同じ形のメダイが大分市を中心に34点見つかっており、中には十字架をあしらったものもある。豊後が焼き打ちされた1586年までに作られたと考えられている。
メダイは、50~60年代にキリスト教宣教師が中心的に活動していた豊後と、長崎以前に南蛮船が寄港していた平戸や、キリシタン大名の大村純忠が開港した横瀬浦(西海市)とのつながりの中で伝えられ、信者によって保持されていたと推測されるという。
県教委は早岐川の改修工事に伴い、発掘調査を2019年度から進めている。江戸時代に流通の拠点として栄えた場所で、これまでに陶磁器などが見つかり、今回のメダイは20年度に出土した。
同センターによると、メダイは、キリストや十字架などが刻まれた金属製の小さなプレートで、信者が携行した。県内では長崎市などで見つかっている。
今回出土したメダイは、円盤の上部にナスビのヘタのような三つの角があるのが特徴。高さ24・8ミリ、幅17・8ミリ、厚さ5・7ミリ、重さ13・4グラム。文様はないが、同じ形のメダイが大分市を中心に34点見つかっており、中には十字架をあしらったものもある。豊後が焼き打ちされた1586年までに作られたと考えられている。
メダイは、50~60年代にキリスト教宣教師が中心的に活動していた豊後と、長崎以前に南蛮船が寄港していた平戸や、キリシタン大名の大村純忠が開港した横瀬浦(西海市)とのつながりの中で伝えられ、信者によって保持されていたと推測されるという。
県教委は早岐川の改修工事に伴い、発掘調査を2019年度から進めている。江戸時代に流通の拠点として栄えた場所で、これまでに陶磁器などが見つかり、今回のメダイは20年度に出土した。