被爆クスノキは樹勢を維持 樹木医が調査、山王神社など47本 長崎

長崎新聞 2025/07/27 [13:00] 公開

クスノキの樹勢を目視で確認する樹木医=長崎市、山王神社

クスノキの樹勢を目視で確認する樹木医=長崎市、山王神社

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原爆被害を受けた被爆樹木の現状を調べる「被爆樹木パトロール」が22日、長崎市坂本2丁目の山王神社であり、樹木医が被爆クスノキ2本の樹勢を確認した。

 パトロールは市が2017年度に始め、昨年度から県樹木医会が調査。本年度は今月29日まで、市の被爆建造物等の取扱基準で保存対象のA、Bランク計47本を点検する。

 同神社のクスノキは爆心地から約800メートルに位置し、樹齢は推定500~600年。原爆で主幹の上部が折れたほか、熱線で木肌を焼かれるなどの被害を受け、市の基準で2本とも最重要のAランクに指定されている。

 樹木医の久保田健一さん(58)ら8人が目視でクスノキの樹皮や葉の色を確認。木づちで幹を打つ「打音診断」で空洞の有無を調べた。調査を終え、久保田さんは「樹勢を維持していて、問題は特にない。環境変化で状態が急変することもあるため、経過観察していく」と話した。

 同神社の舩本勝之助宮司は「平和の象徴として一日でも長生きしてほしい」と語った。