長崎県対馬市豊玉町の観音寺から2012年に盗まれ韓国へ渡り、約12年半ぶりに対馬に戻った県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の特別公開が16日、寄託先となった対馬博物館(厳原町)で始まった。初日は待ちわびた来館者が「わー、お帰りなさい」などと声を上げ、感慨深い様子で写真に収めていた。6月15日まで。市民の観覧は無料。
仏像は、防犯上の理由から観音寺が同館に寄託。仏像と対面した同寺の総代長、村瀬辰馬さん(70)は「きれいに展示されて安心」と安堵(あんど)する一方、檀家(だんか)には喪失感もあるとし、レプリカ作製など「今後どうしていくかをみんなで話し合いたい」と語った。
仏像を巡っては韓国の浮石寺が所有権を主張したが韓国の最高裁で23年10月、観音寺の所有権を認める判決が確定。浮石寺の要望に基づき、今年1月に韓国で書類上の返還手続きが行われた後は同寺に貸与されていた。
仏像は、防犯上の理由から観音寺が同館に寄託。仏像と対面した同寺の総代長、村瀬辰馬さん(70)は「きれいに展示されて安心」と安堵(あんど)する一方、檀家(だんか)には喪失感もあるとし、レプリカ作製など「今後どうしていくかをみんなで話し合いたい」と語った。
仏像を巡っては韓国の浮石寺が所有権を主張したが韓国の最高裁で23年10月、観音寺の所有権を認める判決が確定。浮石寺の要望に基づき、今年1月に韓国で書類上の返還手続きが行われた後は同寺に貸与されていた。