人手不足店舗に「無人決済」 TTGが導入拡大へ 松本(長崎市)と業務委託契約

2024/09/01 [11:22] 公開

無人決済システムの紹介動画(TTG提供)

無人決済システムの紹介動画(TTG提供)

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コンビニなど小売店向けに無人決済システムを展開する「TOUCH TO GO(タッチ トゥ ゴー)」(東京、TTG)は、松本(長崎市)と顧客紹介業務委託契約を結んだ。駅や空港、ホテル、病院、オフィスなど同システムの導入先は全国100カ所を超えるが、九州は4カ所にとどまっており、松本の販売ネットワークを活用し拡大を目指す。
 同システム導入店では、棚から客が手に取った商品を、人工知能(AI)カメラなどを使ってリアルタイムで認識。セルフレジのタッチパネルに商品と購入金額を表示する。商品のスキャンは不要で、素早く決済ができる。
 コールセンターが遠隔で店内を監視し、客の問い合わせにも応じる。5カ国語の表示と音声に対応。客の導線や、商品を手に取ったり、棚に戻したりしたデータを分析できる。自由にレイアウトし店舗を無人化できるタイプや、自動販売機のように空きスペースに設置可能なタイプなどがある。
 阿久津智紀TTG社長は「今後は地方の人手不足がより深刻化する。店舗の省人化を支援し、“買い物難民”が生まれないよう地域に貢献できれば」としている。
 松本は保険代理業をはじめ、事務作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入、作業代替ロボット販売など幅広く事業展開している。