全国初の「風のハザードマップ」 長崎市がHPで公開、九電送配電と協定…停電を未然防止

長崎新聞 2026/03/28 [10:35] 公開

署名した協定書を手にして並ぶ鈴木市長(左)と堀切所長=長崎市役所

署名した協定書を手にして並ぶ鈴木市長(左)と堀切所長=長崎市役所

  • 署名した協定書を手にして並ぶ鈴木市長(左)と堀切所長=長崎市役所
  • 予想最大風速50メートルの台風が長崎市の西側を通過する想定時のマップ(同市防災危機管理室提供)
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強風被害を未然に防ごうと、長崎市は地域ごとの予想最大風速を色分けして示す「風のハザードマップ」を作成し、今月からホームページ(HP)で公開している。市によると、同様のマップは全国で初めてという。

 長崎市では例年、強風に伴う倒木で道路の通行止めや停電が相次いでいる。風のハザードマップは、市の地図情報サービス「ながさきマップ」で公開。気流を予測するシステムを活用しており、台風接近時には予想される進路に応じ、複数のパターンで地域ごとの強風リスクを確認できる。

 例えば予想最大風速50メートルの台風が同市西側を通過する場合、沿岸部は同50メートルを超える赤色や茶色で表示。一般的に山が遮蔽(しゃへい)物となる市街地は、同20~30メートルの緑色で示している。

 市は27日、風のハザードマップ活用で九州電力送配電長崎配電事業所と協定を結んだ。同事業所は、配電線の被害リスクが高いエリアで事前に樹木を伐採するなどして、停電を未然に防ぎたい考え。

 堀切一郎所長は「より効果的な配電設備の被害抑制につながる」と期待を寄せた。鈴木史朗市長は「さまざまな条件によって、どこでどういう被害があるか分かりやすくなった。よりきめ細やかな対応が可能になる」と話した。