「お菓子の店 アリタ」破産申請へ 洋菓子製造販売 負債3億4000万円

2022/07/23 [11:30] 公開

 洋菓子製造販売「お菓子の店アリタ」(長崎市、有田好史社長)が破産申請の準備に入ったことが22日、分かった。負債総額は約3億4千万円。同市内と近郊で6店舗を展開していたが、道ノ尾店を6月末に、他店も21日に営業を休止した。
 東京商工リサーチ長崎支店によると、1968年に「有田菓子舗」として同市岩屋町に創業し、97年に法人化。「グラバー園の石畳ショコラ」をはじめケーキやジェラートなどを扱い、2013年6月期は売上高5億2千万円に達した。その後は同業他社やコンビニスイーツとの競争が激しくなり、新型コロナウイルス禍もあって経営難が深刻化。21年6月期は同約2億9千万円に減少し、赤字となっていた。
 代理人弁護士が従業員解雇などの手続きを進めている。