「やっとスタートラインに」全日本レスリング選手権で優勝・小川大和(島原高-日体大)【インタビュー】

長崎新聞 2026/02/13 [12:15] 公開

「応援してくれている人たちに結果で恩返ししたい」と語る小川=島原市、島原高体育館

「応援してくれている人たちに結果で恩返ししたい」と語る小川=島原市、島原高体育館

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昨年12月中旬、天皇杯全日本レスリング選手権(東京・駒沢体育館)男子フリースタイル57キロ級で、小川大和(島原高-日体大1年)が初優勝を飾った。その約2カ月前の滋賀国スポ決勝で敗れた相手に、決勝で逆転勝ちした19歳に、シニアで初の日本一になった感想や今後の目標などを聞いた。 

 -滋賀国スポ決勝で敗れた相手にリベンジを果たしての初優勝。
 昨年6月の明治杯1回戦でもこの選手に当たって負けた。大学の監督に「半年後の天皇杯でどう変わるかが大事。ここで落ち込まずに、絶対そこで見返そう」と言われた。でも、次につながる負け方をした明治杯と違って、国スポで0-7と一気に離された。そんな中で、今回、逆転という形で勝つことができて良かった。

 -決勝は前半終了時点で0-5。ここからの逆転劇だった。
 理想の展開だったら、相手が消極的を出された30秒の場面でしっかり1点を取りたかったけど、残り1秒で取られて、相手のタックルもうまくて0-5になった。ちょっとこれは負けるかも…、と思ったが、いつかは取れる、ネガティブになったら取れるものも取れないと切り替えた。少ないチャンスをものにして、フィジカル負けせずに戦えた。そういう努力をしてきたので本当にうれしかった。

 -ジュニア時代から何度も全国でタイトルを取っている。結果を残し続けられる理由は。
 いろんな人に応援されている。勝ったときにうれしいのは、応援してくれてる人たちに喜んでもらえるから。天皇杯も忙しい中で(島原高の)伊藤優監督が「次も頑張れ」と連絡をくれた。だからこそ、絶対に先生にいい報告をしたいという思いで決勝に臨めた。地元の皆さんの支えがあって今の自分がある。応援してくれている人たちに結果で恩返しをしたい。

 -今年の明治杯で優勝すれば世界選手権に出場できる。今後の目標を。
 やっとシニアのスタートラインに立てた。ここで調子に乗らず、常にチャレンジャーの気持ちで一つ一つの練習にこだわっていく。残り何秒の大切さをもっと自分自身が意識していけば、絶対に明治杯も勝てる。学生の大会もしっかり取りつつ、自分が五輪種目である57キロ級を代表する選手になりたい。

 【略歴】おがわ・やまと 南島原市出身。西有家小6年時に2度の日本一、西有家中3年時に全国選抜大会2位。島原高2年時にU17世界選手権51キロ級で優勝、3年時にインターハイの55キロ級を制した。成年種別で初出場した昨秋の滋賀国スポは57キロ級で準優勝。強みは「強くなるために、どうすればいいか考えるのが好きなこと」。身長160センチ。