がん治療 外見の変化に悩む患者の助成制度 佐世保市が検討

2022/06/22 [12:10] 公開

 定例佐世保市議会は21日、一般質問を続行し5人が登壇。市は、がん治療で外見の変化に悩む患者の苦痛を和らげるため、助成制度の開始を検討する考えを示した。
 佐藤文子議員(公明)の質問に保健福祉部の辻英樹部長が答えた。
 抗がん剤の副作用によって起きる脱毛などの外見の変化に悩み、気持ちが落ち込む人は少なくない。ウィッグや乳房補正具などの購入費の一部を助成する「アピアランス(外見)ケア」事業は多くの自治体に広がっており、市などによると県内では平戸市と東彼川棚町が同様の支援をしている。
 辻部長は助成について「がん患者の尊厳を守るためには大変重要なことであり、大きな助けになると理解している」と答弁。制度の枠組みについて具体的に検討していくとした。
 市健康づくり課によると今後、助成対象や申請の方法、所得制限を設けるかどうかなど他都市の例を参考に検討する。早ければ来年度からの開始を想定している。