「SDGs未来都市」の対馬市 ごみゼロ、気候危機宣言可決

2022/06/15 [12:10] 公開

 定例対馬市議会は14日開会し、総額8億8千万円の本年度一般会計補正予算案など22件を上程した。このうち、ごみの発生抑制を目指す「ごみゼロアイランド対馬宣言」と、気候変動対策に取り組む「気候危機を回避して持続可能なしまの実現を目指す宣言」の制定議案など18件を可決、承認した。
 市は2020年、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成を目指す国の「SDGs未来都市」に選定。今回の宣言は未来都市の取り組みの一環で、市と市議会が提案した。市によると、ごみ発生抑制と気候変動に関する宣言の同時発出は全国でも珍しい。
 「ごみゼロ-」は、市が今月末に策定するSDGsアクションプランに基づき、市民や団体、企業などと連携し、ごみのリフューズ(発生回避)、リデュース(排出抑制)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)の「4R」の推進などを明記。「気候危機を回避-」も、同プランに基づき温室効果ガスの削減・吸収などに努めるとした。
 このほか、豊玉町の市立乙宮小を豊玉小に統合する条例改正案や、公金を着服した元市職員に約6千万円の損害賠償を求め提訴するための議案も可決した。