長崎県と佐世保市が東彼川棚町で進める石木ダム建設事業が、知事選(2月8日投開票)の争点に急浮上している。推進派の新人、平田研候補(58)が、治水の有識者の意見を聞く「流域委員会」の設置を表明したためだ。同じく推進の立場で現職の大石賢吾候補(43)が「事業遅延を招く」と攻勢を強める中、平田氏は推進派、反対派の双方に配慮しながら対抗する。
流域委員会は、治水の有識者らでつくる市民団体が県に設置を要望。水没予定地で暮らす反対住民13世帯も希望している。平田氏は知事選に先立ち、無所属の県議2人と委員会設置の政策協定を結んでいた。
これに対し、大石氏は「(計画を)見直す必要があるという明確な根拠がなくては(流域委は)開催すべきではない」と選挙戦初日から批判を展開。目標の2032年度完成に「覚悟を持って向き合う」と強調する。25日、佐世保市で開いた個人演説会では、応援する金子容三前衆院議員も「ふざけるな」と舌鋒(ぜっぽう)を鋭くした。
一方の平田氏は「にらめっこしている状態が、建設推進の姿ではない」と主張。委員会の設置は、膠着(こうちゃく)状態にある13世帯との「対話のプロセス」であり、「ただちに事業の遅延につながらない」とする。大石氏と13世帯の対話が、任期1年目で途切れたことを念頭に「信頼関係が構築できていない」と指摘する。
24日に川棚町であった平田氏の個人演説会には、13世帯を含む反対派と推進派の住民の双方が顔を出した。反対住民は「流域委員会に賭けるしかない」、推進派の町議は「かえって建設が前に進む」とそれぞれが違った期待を口にした。
平田氏は、自民党佐世保支部とダム建設推進を含む政策協定も結んでいる。このため陣営には摩擦も生まれている。石木ダム建設推進議員協議会幹事長の山下博史県議は、平田氏が流域委員会設置の方針を示したのをきっかけに距離を置き、金子陣営の衆院選支援に注力する。
佐世保市の平田陣営関係者は「金子氏は当初、知事選で『どちらにも関与しない』という文書を出していたのに、ほごにして大石氏の応援に回った。石木ダムについても、これまで知らんぷりしていたのに、ここぞとばかり平田氏の攻撃に使っている。われわれはダムを政治課題と考えているが、向こうは選挙対策にしているだけ」と切り捨てた。
新人の筒井涼介候補(32)は3候補の中で唯一、事業中止を目指す立場。反対住民の家屋を強制撤去する行政代執行が可能な状態にあることを踏まえ「住民が追い出されるかもしれない。絶対にストップさせる」と訴えている。
流域委員会は、治水の有識者らでつくる市民団体が県に設置を要望。水没予定地で暮らす反対住民13世帯も希望している。平田氏は知事選に先立ち、無所属の県議2人と委員会設置の政策協定を結んでいた。
これに対し、大石氏は「(計画を)見直す必要があるという明確な根拠がなくては(流域委は)開催すべきではない」と選挙戦初日から批判を展開。目標の2032年度完成に「覚悟を持って向き合う」と強調する。25日、佐世保市で開いた個人演説会では、応援する金子容三前衆院議員も「ふざけるな」と舌鋒(ぜっぽう)を鋭くした。
一方の平田氏は「にらめっこしている状態が、建設推進の姿ではない」と主張。委員会の設置は、膠着(こうちゃく)状態にある13世帯との「対話のプロセス」であり、「ただちに事業の遅延につながらない」とする。大石氏と13世帯の対話が、任期1年目で途切れたことを念頭に「信頼関係が構築できていない」と指摘する。
24日に川棚町であった平田氏の個人演説会には、13世帯を含む反対派と推進派の住民の双方が顔を出した。反対住民は「流域委員会に賭けるしかない」、推進派の町議は「かえって建設が前に進む」とそれぞれが違った期待を口にした。
平田氏は、自民党佐世保支部とダム建設推進を含む政策協定も結んでいる。このため陣営には摩擦も生まれている。石木ダム建設推進議員協議会幹事長の山下博史県議は、平田氏が流域委員会設置の方針を示したのをきっかけに距離を置き、金子陣営の衆院選支援に注力する。
佐世保市の平田陣営関係者は「金子氏は当初、知事選で『どちらにも関与しない』という文書を出していたのに、ほごにして大石氏の応援に回った。石木ダムについても、これまで知らんぷりしていたのに、ここぞとばかり平田氏の攻撃に使っている。われわれはダムを政治課題と考えているが、向こうは選挙対策にしているだけ」と切り捨てた。
新人の筒井涼介候補(32)は3候補の中で唯一、事業中止を目指す立場。反対住民の家屋を強制撤去する行政代執行が可能な状態にあることを踏まえ「住民が追い出されるかもしれない。絶対にストップさせる」と訴えている。
