長崎大や鳥取大などでつくる共同研究グループは、歯周病の原因となる細菌がヒトの細胞に付着したり、他の細菌と結合したりする際に使う“腕”の構造を突き止めた。世界で初めてという。歯周病は30歳以上の日本人の約8割が罹患(りかん)または予備軍とされ、感染メカニズムの解明が進めば、新たな予防法や治療薬の開発が期待できる。
歯周病は、ジンジバリス菌と呼ばれる細菌が、歯と歯茎の隙間で、他の細菌と結び付き、歯垢(しこう)を形成することで、歯茎に炎症を引き起こす。進行すると歯を支える骨が破壊され、歯が抜ける。誤嚥(ごえん)性肺炎やアルツハイマー病、脳梗塞、心疾患などとの関連が指摘されている。ジンジバリス菌を完全に排除する治療法や薬は、まだ確立されていない。
細菌は、ヒトの細胞に付着したり、他の細菌と結び付いたりする時に“腕”のような役割を果たす「線毛」を使う。ジンジバリス菌の線毛は、他の細菌と比べて構造が特殊で、解析が進んでいなかった。長短の2種類があり、グループは以前の研究で長い線毛の構造を解明済み。6月には標本を急速凍結して観察するクライオ電子顕微鏡を使って、短い線毛の構造も明らかにした。
これにより感染を担う“両腕”の全容が判明した。線毛が、ヒトの免疫を逃れるための特殊な能力を有していることも新たに突き止めた。線毛の詳細な立体構造が判明し、コンピューターを活用した最新の創薬への応用が可能になるという。
グループには他に、沖縄科学技術大学院大、広島大の研究者が参加した。長年研究を続ける長崎大大学院医歯薬学総合研究科の内藤真理子教授は「ジンジバリス菌が、ヒトの口内にとどまり続けること自体が、非常に特殊で厄介な能力だった。研究が進み、厄介さの正体が少しずつ解き明かされつつある」と話した。
歯周病は、ジンジバリス菌と呼ばれる細菌が、歯と歯茎の隙間で、他の細菌と結び付き、歯垢(しこう)を形成することで、歯茎に炎症を引き起こす。進行すると歯を支える骨が破壊され、歯が抜ける。誤嚥(ごえん)性肺炎やアルツハイマー病、脳梗塞、心疾患などとの関連が指摘されている。ジンジバリス菌を完全に排除する治療法や薬は、まだ確立されていない。
細菌は、ヒトの細胞に付着したり、他の細菌と結び付いたりする時に“腕”のような役割を果たす「線毛」を使う。ジンジバリス菌の線毛は、他の細菌と比べて構造が特殊で、解析が進んでいなかった。長短の2種類があり、グループは以前の研究で長い線毛の構造を解明済み。6月には標本を急速凍結して観察するクライオ電子顕微鏡を使って、短い線毛の構造も明らかにした。
これにより感染を担う“両腕”の全容が判明した。線毛が、ヒトの免疫を逃れるための特殊な能力を有していることも新たに突き止めた。線毛の詳細な立体構造が判明し、コンピューターを活用した最新の創薬への応用が可能になるという。
グループには他に、沖縄科学技術大学院大、広島大の研究者が参加した。長年研究を続ける長崎大大学院医歯薬学総合研究科の内藤真理子教授は「ジンジバリス菌が、ヒトの口内にとどまり続けること自体が、非常に特殊で厄介な能力だった。研究が進み、厄介さの正体が少しずつ解き明かされつつある」と話した。

