長崎県高校春季選手権 剣道・島原 2年連続男女V

2022/04/18 [10:30] 公開

【女子決勝、西海学園-島原】島原の大将永井(左)が果敢に攻める(写真左)、【男子決勝、長崎南山-島原】島原の次鋒小栁(右)が面を決める=長崎市、三菱重工総合体育館

 長崎県高校春季選手権は16、17日、各地で6競技が行われ、剣道の男子は島原が決勝で3月の全国選抜大会3位の長崎南山に本数差で競り勝ち、2年連続12度目の優勝を飾った。女子は島原が5大会連続(2020年は中止)17度目の優勝を果たした。
 フェンシングのフルーレ男子は中川晃成(諫早商)、女子は藤野夢叶(長崎工)が制した。バドミントンの男子シングルスは櫻井煌介(瓊浦)、女子シングルスは田中佐彩(諫早商)がV。櫻井は男子ダブルスとの2冠を手にした。
 ハンドボールは準決勝まで終えて、男子は瓊浦と長崎日大、女子は清峰と佐世保商が決勝へ。バスケットボールの男子は西海学園、長崎東、長崎西、長崎工、女子は鎮西学院、長崎西、佐世保南、長崎日大が準決勝に進んだ。
 バレーボールの男子は大村工、佐世保南、諫早、長崎南山、女子は九州文化学園、創成館、純心女、聖和女学院が4強入りした。
 18日は各地でハンドボール、バスケットボール、バレーボールを実施する。

◎決勝でライバルに雪辱

 剣道は島原が2年連続で男女優勝。ともに1月の全国選抜大会県予選決勝で敗れた相手に雪辱を果たした。福田監督は「負けてからは基礎と基本をもう一度徹底した。持ち味の攻撃力と気迫に磨きをかけて、結果に表れたことは大きな自信になった」とたたえ、続けて「詰めの甘さがあり、チャンスをものにしていない部分がある」と課題も口にした。
 男子の決勝の相手は3月の全国高校選抜大会3位の長崎南山。昨年の県高総体から敗れ続けてきたライバルで、主将の長崎は「死に物狂いで稽古に励んできた」。その努力が結果となって表れた。先鋒西山が積極的に攻めて面で1本勝ちすると、次鋒小栁も鮮やかに胴と面を決めて2-0。長崎南山もここから2-2に持ち込んだが、島原が本数差で競り勝った。
 女子決勝は先鋒で2年生の久田が流れをつくった。「相手は動きが速いと分析していた。自分から仕掛けて流れを引き寄せたかった」と早い時間帯に面を2本奪って先勝すると、中堅寺川が胴で1本勝ち。そのまま流れを渡さずに2-0で勝ち切った。
 春は全国へ挑戦することもできず、悔しさをバネに一から鍛え直して迎えた今大会。男子主将の長崎は「信頼関係や絆を大事にして、一喜一憂せずに先を見据えたい」、女子主将の永井も「気持ちを切り替えて、一人一人が自覚を持ち、勝つ意識を継続していきたい」と本番の県高総体に照準を合わせていた。