5~11歳の集団接種開始 長崎県内初、西海市で 同市の対象者は1390人

2022/03/06 [10:00] 公開

児童に新型コロナウイルスワクチンを接種する医師=西海市、西彼保健福祉センター

 5~11歳への新型コロナウイルスワクチン集団接種が5日、長崎県内で初めて西海市で始まった。今後、小児への集団・個別接種が県内でも本格化する。
 同市の対象者は1390人。当面毎週土曜に実施する。ワクチンは米ファイザー社製で12歳以上用成分量の3分の1を投与する。
 一般の集団接種会場に子ども用の接種室を設け、初日は小児科医2人を含む医師3人態勢で行った。保護者と一緒に約30人が来場。泣きだしたり予診に時間がかかったりすることを想定し、1時間当たり10人(一般の6分の1)のペースで進めた。ミス防止のため、予診票も一般とは色違いにした。
 8歳の次男に付き添った公務員の男性(39)は「4世代で同居しているため、家庭内感染が不安だった」とひとまず安心した様子。西彼杵医師会長の田中公朗医師(70)は「市内に小児科は一つしかなく、集団接種の形をとった。子どもへの接種はさまざまな意見があるが、児童にも感染者が出ている。受けたいとの声に応え、行政と態勢を整えた」と話した。