国見の食材で料理、魅力をPR 長崎大生が「こうじろフェス」でバル出店

2021/11/24 [12:00] 公開

試作した料理を商店主に振る舞う長崎大生(右)=雲仙市国見町、旅館松栄

 長崎県雲仙市国見町の神代(こうじろ)商店街で28日に開かれる地域おこしイベント「こうじろフェス」に、長崎大生のグループが「洋風料理バル」を出店し、地元食材の料理を提供する。
 同大経済学部の西村宣彦教授のゼミ生5人が、昭和のたたずまいを残す同商店街のにぎわいづくりに協力する。10月に商店主らと意見交換した際に、「地域内外からお客が集まるバルがほしい」と声が上がり、学生がフェスで試験的に出店することを決めた。お客にメニューや料金設定のアンケートを取り、どうやったら経営が成り立つのかを探る。
 今月12日に同商店街の旅館松栄で、学生が地元食材を使った▽トマト風味の野菜スープ▽パエリア▽雲仙ハムのサイコロステーキ-など5品を調理し、商店主らが試食。松栄のおかみ、中川和美さん(68)は「どれもおいしい。若い人たちがいるだけで商店街がパッと明るくなる。(フェスの)当日が楽しみ」と期待している。
 フェスでは、学生が町並みに合う和服姿で料理を振る舞う予定で、同大経済学部3年の福田彩乃さん(20)は「神代は静かで、食材がおいしく、温かみがある。この魅力を多くの人に紹介したい」と張り切っている。料理は30食限定のワンプレートで、800円。
 フェスは28日午前10時~午後4時。地元飲食の出店、和装体験、県立国見高吹奏楽部の演奏などがある。