出産後、母親が精神的に不安定になる「産後うつ」。助けを求める母親を救おうと、長崎市の西有希さん(35)が子育て支援の合同会社「Nannyいっしょ」を起業し、今月から本格的に業務をスタートさせた。自身も産後うつに悩まされた一人として「個々の家庭に寄り添った産後のサポートをしていきたい」と意気込む。
3月中旬、市内のふれあいセンターに社員らが集まった。この日は社員の調理実習の日。「具材はどのくらいの大きさがいいかな」「ブロッコリーは炒めるとおいしいよ」。3班に分かれ、用意された食材を見てレシピを考え、栄養バランスが取れた料理を計20品作った。
社員はフリーランス保育士でベビーシッターをしていた西さんを筆頭に、家事代行サービスを長年やってきた人や管理栄養士、保育士などさまざま。西さんの思いに賛同した人が続々と集まり、計25人ほどに。1月に会社を設立し、3月までに調理の研修などを終えた。市の乳児期家事代行サービス事業を通じて、1歳未満の子どもがいる世帯の洗濯や掃除、料理などの家事代行予約を受け付けている。
西さんが会社を設立したのには、自身のつらい過去があった。8歳と6歳の娘、3歳の息子の育児の真っただ中だが、次女を出産した時に産後うつになった。涙が止まらなくなり、子どもの泣き声に恐怖を感じるように。体重は10キロ以上減った。そんな時「子どもと一緒にいることだけが愛情じゃない」と周囲の人々が声をかけてくれた。
一人で抱え込まないことの大切さを知り、市民団体「産後ママサポートAnge(アンジュ)」の家事代行支援を受け、「任せていいんだ」と思うことができた。当時、西さんをサポートした同団体の高木京子さん(69)も応援したいと今回、社員に加わった。
今月出産予定で、同社のサービスを利用するという同市の山下歩美さん(33)は、次女を出産後に他の家事代行サービスを使った。山下さんは「産後は身の回りのことができなくなる。特にご飯の用意をしてもらえるのは本当にありがたい」と話す。
いずれは、自社独自のベビーシッターサービスの確立や企業と連携した託児サービスなども考える西さん。子育て支援にかける思いは一つだ。「個々に寄り添ったサポートをしたい。長崎の親子を救うために」
サービスの詳細などは同社のホームページから確認できる。運営費のために、協賛や寄付も募っている。
3月中旬、市内のふれあいセンターに社員らが集まった。この日は社員の調理実習の日。「具材はどのくらいの大きさがいいかな」「ブロッコリーは炒めるとおいしいよ」。3班に分かれ、用意された食材を見てレシピを考え、栄養バランスが取れた料理を計20品作った。
社員はフリーランス保育士でベビーシッターをしていた西さんを筆頭に、家事代行サービスを長年やってきた人や管理栄養士、保育士などさまざま。西さんの思いに賛同した人が続々と集まり、計25人ほどに。1月に会社を設立し、3月までに調理の研修などを終えた。市の乳児期家事代行サービス事業を通じて、1歳未満の子どもがいる世帯の洗濯や掃除、料理などの家事代行予約を受け付けている。
西さんが会社を設立したのには、自身のつらい過去があった。8歳と6歳の娘、3歳の息子の育児の真っただ中だが、次女を出産した時に産後うつになった。涙が止まらなくなり、子どもの泣き声に恐怖を感じるように。体重は10キロ以上減った。そんな時「子どもと一緒にいることだけが愛情じゃない」と周囲の人々が声をかけてくれた。
一人で抱え込まないことの大切さを知り、市民団体「産後ママサポートAnge(アンジュ)」の家事代行支援を受け、「任せていいんだ」と思うことができた。当時、西さんをサポートした同団体の高木京子さん(69)も応援したいと今回、社員に加わった。
今月出産予定で、同社のサービスを利用するという同市の山下歩美さん(33)は、次女を出産後に他の家事代行サービスを使った。山下さんは「産後は身の回りのことができなくなる。特にご飯の用意をしてもらえるのは本当にありがたい」と話す。
いずれは、自社独自のベビーシッターサービスの確立や企業と連携した託児サービスなども考える西さん。子育て支援にかける思いは一つだ。「個々に寄り添ったサポートをしたい。長崎の親子を救うために」
サービスの詳細などは同社のホームページから確認できる。運営費のために、協賛や寄付も募っている。