長崎県内初の漁協「自販機」 新鮮なカキやアサリをいつでも購入

2021/04/01 [15:00] 公開

自販機から瑞穂産カキを取り出す坂本支所長=雲仙市、諫早湾漁協瑞穂直売店

 雲仙市瑞穂町の有明海で水揚げされる新鮮なカキとアサリを購入できる自動販売機が3月31日、同町の諫早湾漁協瑞穂直売店にお目見えした。海産物の自販機設置は県内初という。
 自販機は同漁協(諫早市)が設置。2列10段のロッカータイプで、8~9度に保冷する。24時間稼働し、紫外線殺菌した「雲仙瑞穂産かき」「雲仙春まちあさり」を毎日午前10時と午後5時に入れ替える。価格はカキ、アサリともに千円(1.25キロ)と2千円(2.5キロ)。
 瑞穂産のカキとアサリは実入りが良く、うまみ成分が豊富と評判がいい。直売店の営業時間は午前10時から午後5時だが、カキなどを求める利用客から「仕事帰りの夕方に購入したい」という要望が多いため、自販機を設置した。
 カキとアサリの販売は水揚げ期間のみで、今季は4月末までを予定。その後はノリやワカメなどの加工品を販売しながら、瑞穂産に限らず島原半島産の海産物を扱えないか検討する。
 同漁協の坂本利貞瑞穂支所長(69)は「利用客の要望に応えることができた。24時間販売で、生産者の収入増にもつながるはず」と期待する。