従業員がコロナに感染したら… 長崎商議所が事業者向けマニュアル作成

2020/09/24 [11:30] 公開

長崎商工会議所がまとめた新型コロナウイルス感染時の対応マニュアル

 長崎商工会議所は、従業員が新型コロナウイルスに感染した場合の対応をまとめた事業者向けマニュアルを作成した。症状が出た後の流れを1枚に集約し、別紙に相談窓口一覧、準備すべきこと、消毒についての情報などを紹介。同商議所ホームページ(HP)で公開している。
 5月に同商議所が開いた業界団体との意見交換会では、感染者が出た場合「どこに何を相談していいか分からない」「濃厚接触者の定義は」などといった悩み、質問が上がった。これを受け、厚生労働省や県がそれぞれのHPで公開している情報を集約。長崎市保健所と連携し、内容をより具体化した。
 マニュアルでは、従業員に新型コロナの症状が出てから職場復帰するまでの流れをまとめた。別紙には相談窓口一覧、PCR検査の特徴と費用負担、消毒の依頼先、職場復帰の目安なども記した。顧客・取引先への公表について、あらかじめ決めておくことなどを勧めている。
 特に「感染者が確認されたら」という項目では、保健所の聞き取りがスムーズに進むよう、まず保健所との連絡担当者を決めておくことを推奨。聞き取り内容は▽感染者の勤務状況▽最終出勤日▽行動履歴▽座席配置-などと具体的に示している。接触者リスト作成にも協力を求めている。
 担当者は「いざというとき何が知りたいか事業者目線で作成した。他人ごとと考えず、事前に備えてほしい」としている。