インフル予防接種 高齢者など無料に 五島市

2020/09/19 [09:39] 公開

 五島市は18日、総額4億6900万円の本年度一般会計補正予算案など、23日開会予定の定例市議会に提案する60件を発表した。新型コロナウイルスの流行長期化を見据え、高齢者や中学生以下、妊婦を対象にしたインフルエンザ予防接種の全額助成や、都市部からのリモートワーク受け入れ促進に向けた施設整備費などを盛り込んだ。
 補正予算案は、インフル予防接種の全額助成が3500万円。リモートワーク促進事業では、市内のキャンプ施設の改修、公衆無線LAN「Wi-Fi」整備に2600万円を充てる。新型コロナ関連は他に、感染拡大中も業務に当たった保育士ら児童福祉施設職員への慰労金3万円給付(1700万円)、国の特別定額給付金の対象から外れた新生児への10万円給付(2千万円)などを計上した。
 野口市太郎市長は会見で、国の地方創生臨時交付金の配分について「これまで事業所や雇用の継続など経済対策に重点を置いてきたが、今回は市民の暮らしに直結する部分、感染防止につながる事業にも配慮した」と述べた。
 この他、県立奈留高の離島留学生受け入れ整備事業(1700万円)、豪雨災害復旧事業(1億6400万円)など。台風9、10号の復旧費などは今定例会中に追加提出する。
 補正後の一般会計予算額は358億6900万円(前年同期比1.4%増)。