新幹線長崎ルート 大村車両基地視察 暴排協議会関係者ら

2020/09/17 [12:12] 公開

建設中の大村車両基地を視察する関係者ら=大村市

 九州新幹線長崎ルートの県内工事に対する暴力団の介入防止を目的とした対策協議会の関係者らが16日、大村市竹松町の大村車両基地建設現場を視察した。
 鉄道建設・運輸施設整備支援機構九州新幹線建設局によると、大村車両基地は延長約1キロ、面積約11万平方メートルで、新幹線の検査やメンテナンスなどを担う。現在、建物の建築と土木工事を並行して実施しており、1年~1年半後に完成予定。
 視察は協議会の総会として実施し、会員の業者や警察などの関係者約25人が参加した。同局の佐藤一義工事次長は「工事が終盤に向かう中、これまで暴力団による不法行為や迷惑行為は発生していない。何らかの兆候があれば協議会を通じて防止し、迅速な解決に結び付けたい」とあいさつ。顧問の県警組織犯罪対策課の池田聡課長は「決して油断せず、高いコンプライアンス意識を持って対応してほしい」と述べた。
 参加者はこの後、担当者から説明を受けながら、建設中の施設や敷設されたレールなどを視察した。