長崎県東彼波佐見町田ノ頭郷の長崎サッシ工業と、長崎大大学院総合生産科学研究科の盛永明啓助教のグループが今春、共同で研究開発を進めていた「ビル用窓洗浄ロボット」の特許を出願した。ビルのメンテナンスや清掃分野で人手不足と高齢化が進む中、省力・効率化を促進し、国内市場における高所窓清掃のトップランナーを目指す。
■共同で開発
長崎サッシ工業は1930年創業。「まちのガラス屋」として地域密着の事業を展開してきた。近年はビル・住宅用のアルミサッシ施工に業務を拡大。しかし建設資材高騰や成婚数の減少で、新築住宅市場の縮小という課題に直面している。
最高経営責任者(CEO)の田中正一氏は全日空に勤務し、セールスや航空事業全般のプロジェクトに携わっていた。2019年にUターンし、父幸夫氏から事業を継承。航空事業と自社事業を融合した新たな事業展開を模索していた。
田中氏は安全性の確保と効率化を両立できる手段として、ロボットを用いた窓の清掃に着目。22年夏、長崎大の産学官連携推進室を通し、盛永助教に事業の可能性を提案した。
盛永助教は「ロボティクス技術とパラレルワイヤ方式での支援が可能」と返答。同年10月に産学連携協定を結び、共同研究開発がスタートした。
■費用が重荷
高層ビルの窓洗浄は、主にロープを使用し、屋上からつり下げられた作業員が仕事をしたり、ビルにレールを設置して洗浄装置を移動させたりするのが主流だ。
だが、人手不足や高齢化が進行。16年には東京で高層ビルの窓を清掃していた男性が転落して死亡するなど、労災事故も相次いでいる。
都市圏を中心にビルやマンションが高層化し、外観も曲面ガラスや出窓など複雑な凹凸構造が増加。ビルオーナーや居住者にはメンテナンスにかかる費用が重荷になっている。
■コスト削減
特許出願した技術は、長崎サッシ工業と長崎大の技術を融合した。特色は「パラレルワイヤ技術」だ。
同技術は、複数のワイヤの長さや張力を調整し、つり下げた機械を安定してコントロールする。機械の位置や姿勢(角度)を、“操り人形”のように正確に調整できる。
同技術を用い、ドローン技術を応用した洗浄ロボットをつり下げ、ビルの壁面を自在に移動させる。ビル風などの影響を受けにくく、安全で効率的な作業が可能だ。
これにより、安全性の向上、人件費などのコスト削減、作業時間の大幅な短縮といったメリットが生まれるという。メンテナンスコストの削減と高品質のサービスを提供することで、長期的なメンテナンス契約の獲得を目指す。
田中氏は「ビルのガラス洗浄にとどまらず、航空機やソーラーパネル、風力発電のブレードなどの洗浄サービスも提供できたらいい。社会に真に役立つ技術を長崎から世界へ届けたい」と意欲を見せる。
■共同で開発
長崎サッシ工業は1930年創業。「まちのガラス屋」として地域密着の事業を展開してきた。近年はビル・住宅用のアルミサッシ施工に業務を拡大。しかし建設資材高騰や成婚数の減少で、新築住宅市場の縮小という課題に直面している。
最高経営責任者(CEO)の田中正一氏は全日空に勤務し、セールスや航空事業全般のプロジェクトに携わっていた。2019年にUターンし、父幸夫氏から事業を継承。航空事業と自社事業を融合した新たな事業展開を模索していた。
田中氏は安全性の確保と効率化を両立できる手段として、ロボットを用いた窓の清掃に着目。22年夏、長崎大の産学官連携推進室を通し、盛永助教に事業の可能性を提案した。
盛永助教は「ロボティクス技術とパラレルワイヤ方式での支援が可能」と返答。同年10月に産学連携協定を結び、共同研究開発がスタートした。
■費用が重荷
高層ビルの窓洗浄は、主にロープを使用し、屋上からつり下げられた作業員が仕事をしたり、ビルにレールを設置して洗浄装置を移動させたりするのが主流だ。
だが、人手不足や高齢化が進行。16年には東京で高層ビルの窓を清掃していた男性が転落して死亡するなど、労災事故も相次いでいる。
都市圏を中心にビルやマンションが高層化し、外観も曲面ガラスや出窓など複雑な凹凸構造が増加。ビルオーナーや居住者にはメンテナンスにかかる費用が重荷になっている。
■コスト削減
特許出願した技術は、長崎サッシ工業と長崎大の技術を融合した。特色は「パラレルワイヤ技術」だ。
同技術は、複数のワイヤの長さや張力を調整し、つり下げた機械を安定してコントロールする。機械の位置や姿勢(角度)を、“操り人形”のように正確に調整できる。
同技術を用い、ドローン技術を応用した洗浄ロボットをつり下げ、ビルの壁面を自在に移動させる。ビル風などの影響を受けにくく、安全で効率的な作業が可能だ。
これにより、安全性の向上、人件費などのコスト削減、作業時間の大幅な短縮といったメリットが生まれるという。メンテナンスコストの削減と高品質のサービスを提供することで、長期的なメンテナンス契約の獲得を目指す。
田中氏は「ビルのガラス洗浄にとどまらず、航空機やソーラーパネル、風力発電のブレードなどの洗浄サービスも提供できたらいい。社会に真に役立つ技術を長崎から世界へ届けたい」と意欲を見せる。
