「西九州させぼ広域都市圏」佐々町参加 新年度から12市町

2020/03/04 [00:00] 公開

連携協約を結んだ朝長市長(左)と古庄町長=佐世保市役所

 連携中枢都市圏「西九州させぼ広域都市圏」に関する佐世保市と北松佐々町の連携協約の締結式が3日、市役所であった。都市圏は、当初参加予定だった佐々町の離脱を受け、佐世保市など県内外の11市町で既にスタート。新年度からの12市町連携に向け、市と町のそれぞれの関係者が決意を新たにした。

 西九州させぼ広域都市圏は2019年4月に発足。人口減少や少子高齢化が進む中、地域の活力を維持する共通の政策やインフラ整備などを行い、圏域としての持続的発展を目指す。現在は佐世保市が中心市となり、平戸、松浦、西海各市、新上五島、東彼川棚、波佐見、東彼杵、北松小値賀各町と佐賀県の伊万里市、有田町で構成している。
 佐々町も加入予定だったが、18年12月、町議会が財政負担の増加などを理由に関連議案を否決し、離脱。その後、町議会は一転して参加を目指す決議をし、町は19年10月に佐世保市へ正式に参加を表明。2月の町議会臨時会で連携協約を結ぶための議案を可決した。
 締結式では、佐世保市の朝長則男市長と佐々町の古庄剛町長が連携協約書に署名した。朝長市長は「紆余曲折(うよ)あったが、佐々町の参加は大変ウエルカム」と歓迎。古庄町長は「参加が遅くなり迷惑と心配をかけて大変申し訳なかった」と改めて陳謝し、「佐世保市は経済的にも文化的にも密接な関係がある自治体。都市圏の一員として事業に取り組めてうれしい」と述べた。