伝統のそば打ち体験 五島・盈進小 お年寄りが手ほどき

2019/12/08 [00:17] 公開

地域住民に教わりながらそばを打つ児童(左)=五島市立盈進小

 長崎県五島市富江町の市立盈進(えいしん)小(中山末永校長、46人)の児童が5日、地域のお年寄りに手ほどきを受けながら、地元伝統のそば打ちに挑戦した。
 校区の山下地区では古くからソバ栽培が盛んで、児童は毎年種まきから刈り取りまでを体験している。今年は台風の影響で収穫量が少なく、JAごとうから提供してもらった。
 地元住民が前日、そば粉と小麦粉を6対4の割合で混ぜた生地を用意。児童はめん棒で薄く延ばした後、包丁で細く切りそろえた。麺は大釜でゆで、焼いたサバでだしを取った野菜たっぷりの汁をかけて味わった。
 そば打ちは初めてという5年の川辺星願(せいね)さん(10)は「難しいけど、もっと上手になりたい。おじちゃんたちは延ばすのが早くてすごい」と楽しんだ様子。児童に指導した川口水衛さん(78)は「子どもたちと触れ合うと若返るようで楽しい。これからも教えてあげたい」と話した。
 児童と地域住民が交流する恒例行事「えいしんまつり」の一環。保護者や民生委員、老人会の会員、保育園児など約200人が参加した。

野菜がたっぷり入ったそばを味わう児童たち