新上五島でインターンシップ 東京、千葉、京都の5人 仕事を学び、景色に癒やされ

2019/09/23 [15:35] 公開

寝具の片付けをする内さん=長崎県新上五島町、「GOTO BASE」

 関東と関西の大学生5人が長崎県新上五島町を訪れ、宿泊施設や飲食店などでインターンシップに取り組んでいる。「運営側に回ることで、これまで分からなかった仕事の大変さや工夫が分かる」と話している。
 インターンシップは、企業の採用活動支援などを手掛ける「カケハシ スカイソリューションズ」(東京)が主催し、同町では4年目。就業体験だけでなく、会員制交流サイト(SNS)による活動状況の紹介などを通じた交流人口拡大も目的にしている。今年は東京、千葉、京都在住の計5人が25日まで、約2週間の日程で取り組んでいる。
 このうち同町七目郷のゲストハウス「GOTO BASE」では京都大文学部3年の内水吟(みおん)さん(21)が参加。美術史やキリスト教絵画を学ぶ過程で教会が多い上五島での生活に関心を抱いた。実際に島に来て「小高い丘の上にある教会から見た、美しい海の風景に見とれた」と言う。
 ゲストハウスでは寝具の洗濯や掃除などを担当。町内で開かれた物販イベントで、「GOTO BASE」オリジナルのTシャツなどの販売体験もした。
 内さんは「においを移さないため男女の寝具は分けて洗濯する工夫などを学んだ。宿のお客さんと、仕事や人生について語り合うのもいい経験。将来は地方の活性化に貢献できる仕事をしたい」と話した。