10月「福江みなとまつり」 緑丘小3年生が総踊り練習「笑顔で盛り上げたい」

2019/09/22 [00:00] 公開

古里さん(中央右)から踊りを教わる児童たち=五島市立緑丘小

 長崎県五島市の秋の風物詩「福江みなとまつり」(10月4~6日)で、5日に街中を踊りながら練り歩く福江地区の小中学生が、本番に向けて練習を重ねている。行列の先頭を務める市立緑丘小の3年生75人は、児童有志で実行委員会も結成。「笑顔で盛り上げたい」と意気込んでいる。
 まつりは旧福江市で1957年に始まり、メイン行事のねぶた行列は77年に本場の青森県から導入し、現在も継承されている。総踊りには、着物姿の大人たちが「福江小唄」に合わせて踊る市民総踊りや、緑丘、福江両小と福江中の児童生徒らが「ねぶた節」に合わせてパレードする小中学生の総踊りがある。小中学生は毎年、持ち回りで先頭を務めている。
 20日は、ねぶた節の振り付けなどを考案し、長年指導を続ける民謡舞踊中山流の古里スミ子さん(87)が緑丘小を訪れ、3年生に踊り方を教えた。うちわを手に、鬼岳や波、船をこぐ姿などを表現した踊りで、児童は質問しながら、一生懸命覚えていた。
 3年生のうち約15人は実行委員となり、本番の衣装も考案。毎年身に着ける緑色の法被に加え、市イメージキャラクターの「ごとりん」や「バラモンちゃん」のイラストを描いて頭に付けるという。委員の一人、近藤一花さん(9)は「うちわの持ち方や足の出し方が難しいけれど、自分たちでも練習してしっかり覚えたい」と話した。