雲仙の魅力どう生かす 長大経済学部生 現地歩き振興策探る

2019/09/18 [00:02] 公開

ノルディックウオークを体験する学生=雲仙市、白雲の池キャンプ場

 長崎大経済学部の2年生17人が16、17の両日、長崎県雲仙市の雲仙温泉街を訪ね、現地体験や旅館関係者との意見交換などを通じて観光振興策を探った。
 同学部が進める「ビジネス実践力育成プログラム」の一環。数年前から壱岐市や五島市などで実施しており、雲仙市では初めて。
 学生は16日、旅館や観光関係者ら約10人と意見を交わし、温泉街の課題を洗い出したり、国立公園としての長所と短所などを学んだりした。
 17日は、四つのグループに分かれ現地を歩いた。「自然アクティビティ」のグループは、白雲の池キャンプ場で2本のポールを使って歩くノルディックウオークを体験。地元ガイドの説明を受けながら、自然を生かした集客策などを探った。「商品開発」グループは温泉街の商店を巡って店主らに取材した。
 この後のワークショップで、学生たちは「まちの人たちが気さく」「自然の中を散策するのが気持ちいい」など、それぞれが感じた雲仙の印象などを語った。一方で「新商品が少ない」「他の温泉地と何が違うのか」といった指摘も。これらを踏まえ、ターゲットの客層をどこに絞るのか、発信方法はどういう手段があるのか-といった解決策を考えた。
 2年の佐々木理玖さん(19)は「初めて訪れたが、自然の中に温泉があるすてきな場所。来ないと分からない魅力も多く、若者向けに発信していく方法を探っていきたい」と話した。

ワークショップで温泉街の課題などを挙げる学生=雲仙市、お山の情報館別館