映画「カツベン!」ワークショップ 活動弁士に挑戦

2019/09/16 [12:00] 公開

周防監督(右)が見守る中、アフレコに挑戦する参加者=長崎市、みらい長崎ココウォーク5階TSUTAYA

 12月に全国公開される映画「カツベン!」の周防(すお)正行監督が9日、長崎市茂里町のみらい長崎ココウォークで映画のPRを兼ねたワークショップを開いた。地元のアナウンサーや劇団員ら計5人が参加。無声映画にせりふを当て、語りを付けて映像を説明する「活動弁士」(活弁)に挑戦した。
 「カツベン!」は大正時代を舞台に、弁士を目指す青年が小さな映画館で才能を開花させていくエンターテインメント作品。
 この日は、周防監督と現役活動弁士の片岡一郎さんが指導役を務めた。周防監督はあいさつで「活弁には日本人の語りの文化が息づいている」と述べた。
 ワークショップでは、「カツベン!」の撮影風景と予告編を編集した約3分の無声映画を会場に設けたスクリーンで上映。参加者は映像を見ながら、次々と変わるシーンに合わせ、状況を説明したり登場人物になりきってせりふを当てたりして独自の活弁を披露した。周防監督は総評で「全体的にレベルが高かった。しゃべりの切り口がそれぞれ違っていて面白かった」と語った。